【インド横断2700km】58年前のヒンドスタン・アンバサダー 予想外に楽しいドライブ 後編(AUTOCAR JAPAN)

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絶対に守るべきは、人と牛にぶつからないこと。それ以外のルールは、なんとかなる。混雑したT字路の右折では、徐々に横切るクルマの間を進めば、抜けることができた。意思を持って進み続け、予想外の運転をしなければ、大丈夫。 夜道は恐ろしかった。ハイビームのクルマと、無灯火のクルマが混ざって走ってくる。先が読めない。 初日の旅程は、コジコードからマイスールまでの220kmほど。とても厳しい試練だった。 西ガーツ山脈を超えるルートで、ヘアピンは危険の連続。ブラインドコーナーの間で、バスやトラックをクルマが追い越してくる。切り立った崖を、急勾配で上り下りする。クルマを避ける路肩もほとんどない。サルが木の上から、冷淡な目で見ていた。 山脈を抜けると、風光明媚な景色が広がる。翌日は高速に乗り、海岸沿いのゴカルナという町へ目指した。 素晴らしいドライブ・ロードがある。アンバサダーは、運転が楽しい。インドで2つの啓示を受けた気がした。郊外の道には寂れた区間もあるが、舗装が良く、カーブがいい調子で連続している区間も多い。 アンバサダーは、時代遅れだし動的性能では劣る。でも意外なほど、乗り心地はしなやか。路面の起伏や凹凸も、きれいに均してくれる。コーナリングスピードは想像以上に高く、落ち着いている。 次の日はインドの西海岸を北上し、ポルトガル領だったパナジの街を目指す。積極的に運転されたアンバサダーは、ブレーキペダルが深く沈むようになった。タイヤを外しシューアジャスターを調整すると、ブレーキの効きは回復した。

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(2020/11/07)