2000安打目前の巨人・坂本 際立つ「死球の少なさ」 通算7720打席中わずか「32」(夕刊フジ)
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プロ野球史上53人目の2000安打へマジック「2」の巨人・坂本勇人内野手(31)。歴代達成者の中でも、打者として際立った特徴といえるのが死球の少なさだ。
【写真】笑顔でベンチに戻る坂本
きっかけは丸佳浩外野手(31)との会話だった。広島在籍時は外から坂本の打撃をどう見ていたのか尋ねたところ、「状況に合わせて打撃を大きく変えられる」「反応で打つタイプかと思っていた。でも実際に話してみると、イメージと全然違った。ものすごく考えて打席に入っている」といった含蓄に富む答えに続き、「あと、死球がめちゃくちゃ少ないですよね」と指摘があった。
「右と左で感覚は違うと思うが、右打者であれだけ死球がないのは本当に珍しい。もともと僕ら左打者は一塁方向に体が流れるから、(投球が)近めに来てもかわしやすい。右打者はホームベースのほうに踏み込んで打つから、自分に向かってくる球をよけるのは難しいはず」
プロ14年目の坂本は6日現在、通算7720打席に立ちながら死球わずか32。241打席につき1死球という少なさだ。レギュラーに定着した2008年以降で、死球ゼロのシーズンが今季を含め4度もある。
歴代の2000安打達成者で、坂本よりも死球を1つ受けるまでに要する打席数が多かったのは3人だけ。トップが駒田徳広(横浜=達成時所属、以下同)の400打席、続いて山内和弘(阪神)の307打席、和田一浩(中日)の267打席の順だ。
実働18年で異次元ともいえる19死球の駒田は左打者だが、山内と和田は死球を避けにくいとされる右打者だ。2人に共通するのは内角球への強さ。山内は肘を器用にたたんで打ち返す、「シュート打ちの名人」と称された。和田はミートポイントがかなり捕手寄りで、詰まるのもいとわず引き付けて逆方向に打ち返す技術があった。
坂本もまた、左利きの右打ちという独特のメカニズムがなせる、内角打ちの巧みさは球界に鳴り響いている。打撃技術に関する質問には口が重くなりがちな本人に、死球が少ない理由を聞いても「う~ん、わかんない」とはぐらかされたが、さらに「内角が強いイメージが相手バッテリーにあるからでは?」と水を向けると、「それはあると思います」と強い同意を得ることができた。
死球禍は故障だけでなく、開きが早くなったり踏み込みが浅くなったりと打撃フォームを大きく崩すリスクもはらんでい