ニューしぶこへ“考える量”増やす 今季国内3戦目で初のアンダーパー 国内女子ゴルフ「TOTOジャパンクラシック」第1日(夕刊フジ)

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 国内女子ゴルフ「TOTOジャパンクラシック」第1日(6日、茨城・太平洋クラブ美野里コース=6554ヤード、パー72) 【写真】4番でセカンドショットがバンカーへ…。砂に埋もれたボールを探す渋野  いい言葉を聞いた。  「18ホールがめちゃくちゃ長~い。1ホールに対して、昨年より“考える量”が絶対に増えているので、長く感じているのだと思います」  渋野日向子の言葉。それはどういうことなのか。  「グリーン上でパットを打つとき、2メートル以内のパットが残ったときに“緩まない。おなかにずっと力を入れる”をずっと繰り返して自分を忘れないようにしている感じですかね」  この日は5バーディー、1ダブルボギー、2ボギーの71で回り、今季国内3戦目にして“初のアンダーパー”をマーク。首位と6打差の38位タイ発進したが、渋野に弾けるような笑顔はなかった。  「いまの状態なら喜んでもいいのかなと思うけど、後悔するミスが多く、スコアより悔しさが残る。今日は2メートルくらいを2度、1メートルを1度外したが、“緩まないように打つ”はできた。だから外しても納得。ミスはボール、カップを追いかける悪いクセが出た。そこですね」  これが“考える量”の増大の素である。  パッティングだけではない。この日は畑岡奈紗、原英莉花と同組で、「2人より飛ばないこともあるけど、自分が最低限できる最高のスイングだと飛距離が落ちるのもしかたがない」と言った。目下、改造中であるコンパクトで安定性のあるスイングのトライを続ける。アプローチでも然り、試行錯誤の中でも、必死に取り組む姿があった。  これまでは、どちらかといえば“感性”でプレーしていたタイプで、昨年、一気にブレーク。さらなるレベルアップを目指して、天性の才能に“考える量”を加え中なのである。  思い出した言葉がある。2015、16年に賞金女王に輝いたイ・ボミが絶好調時代に言っていた。  「1ラウンドするとあれこれ考えて、頭がすごく疲れるんです」  ゴルフは“耳と耳の間のスポーツ”という。ボミは頭で考える力で女王になった。目下、一進一退状態が続く渋野だが、それをクリアした時、ビッグな“ニューしぶこ”が生まれる。その日を期待…。(清水満)

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(2020/11/07)