米大リーグ、来季復帰2監督の成否に注目 10年ぶりの名将ラルーサ氏と「サイン盗み問題」のヒンチ氏(夕刊フジ)

【リンク先抜粋】
 【ダッグアウトの裏側】  米大リーグではワールドシリーズ(WS)終了直後に、ホワイトソックスとタイガースが新監督を発表した。同じア・リーグ中地区だが、その人選は対照的だった。  ホ軍が選んだのは、すでに殿堂入りしているトニー・ラルーサ氏(76)。監督通算2728勝(2365敗)は歴代3位で、アスレチックスとカージナルスを率いて史上2人目の両リーグで世界一を達成している。  昨季72勝89敗で地区3位だったホ軍は、今季同2位のワイルドカードで12年ぶりにポストシーズンへ進んだ。それでもリック・レンテリア前監督(58)を事実上の解任としたのは、采配面に不満があったからだといわれる(退団後に最優秀監督賞のファイナリストに選出された)。  ただ、ラルーサ氏は10年ぶりの監督復帰で、就任時の年齢では元マーリンズのジャック・マキーオン氏の80歳に次ぐ歴代2位。セイバーメトリクスが浸透した近年の野球への対応力を不安視されているが、本人の自信は揺るがない。  「昔からさまざまな情報を役立ててきた。大事なのはどの情報に価値があるか理解して、試合に生かすことだ」  一方のタ軍は、「サイン盗み問題」で昨オフにアストロズ監督を解任されたAJ・ヒンチ氏(46)を迎えた。職務停止処分の期限だったWS終了を待って面接。翌日には契約を交わした。  「歴史ある球団を率いる機会を与えられ感謝している。大変厳しい1年を過ごして、誠実さと正直さをもって物事を行う重要性を再確認した」。筆者がZoomで見た就任会見では、率直な心境を吐露していた。  タ軍は2年連続で地区最下位。ヒンチ氏は低迷していたア軍を就任3年で球団初の世界一に導いた実績がある。反対の声を上げるファンも多いようだが、球団首脳はその手腕にほれ込んでいるのだろう。「サイン盗みが勝因」とみているなら、スキャンダルから1年で招聘などしないはずだ。  両球団のどちらの選択が正しかったのか。早くも来季が待ち遠しい。(サンケイスポーツ編集局次長)

続きはこちら

(2020/11/07)