中森明菜の軌跡と奇跡 「1/2の神話」オリコン初登場1位の快挙 新レコード会社設立、注目と期待の中で(夕刊フジ)

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 【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】  快進撃が続く中森明菜だったが、ワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)の社内は明菜をめぐって揺れ動いていた。当時を知る販売担当者がいう。 【写真】頭を丸めた明菜「歌姫2」のジャケット  「一部の役員が、ワーナーとは別にまったく新しいレコード会社を設立するなんて、早い話がクーデターのようなものですからね」  このクーデターとも思える事態を仕掛けたのは邦楽部門を担当していた役員だったが、実は明菜を担当してきたプロデューサーやディレクターまでが加わっていた。  「主導権を握る米国のワーナー・ブラザースにパイオニア出身の役員が不満を抱いての反乱でした。ただ現実的には明菜が売れなければ、起きなかったかもしれません」(前出の販売担当者)  新レコード会社は「ハミングバード」(後のマイカルハミングバード)。大手広告代理店の「東急エージェンシー」がパイプ役になって、大阪を中心にスーパーを展開していた総合小売業の「ニチイ」(後のマイカル、現イオンリテール)が7割を出資することになった。  「東急エージェンシーが独自のレコード会社を持ちたかったのです。ただCBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)との関係性があったため、単独では設立できなかった。しかし広告会社としては明菜の存在が魅力的だったことは確かです」(ワーナー関係者)  明菜のプロモーターだったワーナーの邦楽宣伝課、富岡信夫は「明菜の移籍は聞かされていなかったし、そもそも誰に声をかけていたのかも知りませんでした。ただ(『1/2の神話』の発売前に明菜の宣伝を担当することになった)田中(良明)にも声がかかっていたと聞き、渋谷公会堂だったと思うけど『どうする?』なんて話した覚えはありますね。もっとも僕の場合は年齢的に独立も考えていたので、会社を辞めることには迷いがなかったんです」。  結局、富岡は『1/2の神話』の発売を待たずにワーナーを退社し、ハミングバードへの転職を決意したが、田中はワーナーに残る判断をした。  ハミングバードに移った富岡は、明菜を離れて東京・渋谷でスカウトした工藤夕貴(歌手の井沢八郎の長女)のデビューに向けて動き始めていた。だが明菜移籍を最大のミッションとしていたハミングバードは水面下で粘り強く交渉を続けていた。  「出資

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(2020/11/07)