新月は香り強くまろやか、満月はこってり 塩の味、月の満ち欠けで変わる不思議(NIKKEI STYLE)

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「満月の塩」「新月の塩」「中秋の名月の塩」など近年、月の満ち欠けのタイミングに合わせて海水を取水し、製品化した塩が流通するようになってきた。引力によって潮の満ち引きが生じ、中でも月の引力が果たす役割が大きい。潮の動きは海中のプランクトンや魚など生みの生き物たちにも影響を与え、当然、海水の結晶である塩の味わいにも変化をもたらすからである。 月が上昇して地球を照らすと、月の引力で海は満ち潮となる。一方、地球の裏側は月の引力は弱いものの、地球の自転の遠心力などによって、こちらも満ち潮となる。その中間が引き潮だ。月の動きは地球の自転より余計に時間がかかるため、満潮と干潮の時間が日々変化していく。加えて、太陽との動きが重なることで、潮の満ち引きの大きさが変わり、満月や新月のときに「大潮」、半月(上弦の月、下弦の月)のときに「小潮」が生じるのだ。 潮が動けば海中のプランクトンの動きも活発になり、それを餌にする魚たちも活動的になる。釣りの絶好のタイミングが「大潮」と言われるワケもそこにある。 月の満ち欠けによって海水の状況も大きく異なるため、どのタイミングで取水するかは、塩の味わいを左右する。満月と新月はともに大潮になるため同様かと思われがちだが、満月の時は上から引っ張る力が最も強くなるため、中層から表層の海水が大きく混ざる。逆に新月の時は裏側から引っ張られる力が最も強くなるため、中層から表層の海水は非常に穏やかで静か。そのため、満月と新月とではミネラルのバランスやプランクトンの状況などが異なる。 沖縄県宮古島市で生産されている「満月の塩」「新月の塩」に関する官能分析データがある。違うのは取水のタイミングだけで、生産者も、生産方法も、取水場所や時間帯はすべて同一条件での比較である。

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(2020/11/07)