誰でもできるロゴづくりのプロセス。「言葉」でデザインする(Forbes JAPAN)

【リンク先抜粋】
デザインに必要なのは、絵を描く能力だけではない。むしろ、より重要なのは、対象となる企業やブランド、商品やサービスの特徴や信念、価値観を表現すべく「言葉」で整理・設計することである。デザイナーだけの特殊能力ではないデザインを、実際のロゴづくりのプロセスをなぞりながら体験してみよう。 「デザインする」と聞くと、特別なツールを用いて絵やモチーフを描くことを想起する人も多いはず。しかし、アートディレクターとして働く私の場合、その対象にまつわる言葉を整理し編集する作業がほとんどで「描く」作業は多くありません。デザインの仕事で最も大切なのは、いかに上手な絵を描くかではなく、対象物に込められた価値観や特徴などを引き出し、整理するプロセスだからです。 私はいままでたくさんのデザインを手がけてきましたが、今回はいちばんミニマムな「ロゴ」でお話したいと思います。 私の場合、ロゴづくりのステップは3段階。(1)関係する言葉を書き出す。(2)言葉でデザインコンセプトを固める。(3)スケッチ&フィニッシュ。今回は私自身の作例2点をなぞりながら、そのプロセスをガイドさせていただきます。 3つのプロセスでつくるロゴデザイン 以前、友人が組んでいるフルートとピアノのデュオ「the green horn」のロゴをデザインしました。 まず取り組んだのは、できる限りその対象にまつわる言葉を書き出す作業(1)です。2人組、音楽、クラシック、グリーン、青い......。くだらなくても、同じ意味でも、大文字小文字やカタカナ表記にするだけでも、まずは思いつく情報を連想ゲームみたいにたくさん書き出す。コンビ名の由来、発足の経緯、好きなアーティストなど、聞き出したことや気づいたことすべてがヒントになりえます。 次に、たくさん書いた言葉から「どんな意味をいちばんに見せたいか」というビジョンを設計する作業(2)です。今回は発注者との会話にヒントを見つけました。「チーム名の由来は若い(青い)ツノ」「クラシックもやるけど、ロックみたいなとがった存在に」。若々しく、ほかのクラシック奏者とは異なるスタンスをもつことが彼らの価値だと思い、これらに絞り込みます。最後のステップとして実際のロゴに落とし込みます。(2)で絞り込んだ言葉を絵で表現するとどうなるか。クラシックだから五線譜がいいかな? ツノと組み合わせたら「と

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(2020/11/07)