カープOB・大野豊氏が語る、石原慶幸との思い出。「非常に責任感が強い捕手だった」(広島アスリートマガジン)

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 投手の持ち味を引き出す巧みなリードや、他の追随を許さないキャッチング技術。先日、現役引退を表明したカープ・石原慶幸の実力を評価する声は多い。コーチ時代に接点を持ったカープOBの大野豊氏も、その一人。ここでは往年の名左腕が、カープのユニホームを脱ぐ決断を下した球界最年長捕手との思い出を振り返る。 【写真】縦縞ユニホームが懐かしい!旧広島市民球場での石原慶幸。 ◆苦しいチーム事情を理解しながら、リードで投手陣を成長させていった  秋口になると各チームの中で引退や戦力外通告を受ける選手が出てくるものですが、カープでも石原が現役引退を表明し、本日引退試合を迎えます。私自身は2010年から2012年までコーチの立場で彼と接してきましたが、当時は口数が少ない辛抱強い捕手という印象でした。物事に対してあれやこれやと細かく言うタイプではなく、そして私が見る限り、必要以上には騒がないタイプでもありました。  当時は投手陣の立て直しの真っ只中で私がコーチに就任したチーム防御率は4.80、2年目は3.22、3年目は2.72でした。年を追うごとに成績は良くなっていきましたが、2010年は正捕手だった石原も相当苦労したと思います。前田健太という球界屈指の実力を持つ投手はいたものの、彼に頼りっきりという状況でした。石原には申し訳ないと思いつつ「なんとか頑張ってリードしてくれ」というような会話をしたのを覚えています。  石原自身、非常に責任感が強い捕手でしたし、チームを強くするためには投手を育てなければいけない、自分のリードで少しでも投手が良くなってくれればという思いが強い選手だったように思います。それだけに現役中は彼にとって大変な時期の方が多かったと思います。  そんななか2016年からのリーグ3連覇にも貢献しましたし、キャッチャーというポジションで19年、41歳まで現役を続けた点も非常に立派だと思います。長年チームを支えてきた選手が引退をするということは、残念で寂しいことですが、會澤翼、坂倉将吾、磯村嘉孝らの成長を目の当たりにすることで、彼らに任せても大丈夫という思いも出てきたのでしょうね。  今後石原がどのような道に進むか分かりませんが、引退試合、引退セレモニーが終わった後ぐらいは少しゆっくりしてほしいですね。ただ、これだけカープに貢献し続けたキャッチャーなわけですから、何

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(2020/11/07)