ツァイ・ミンリャン、久々の劇場公開作「日子」を紹介 片桐はいりが語る作品の魅力(映画.com)

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 第33回東京国際映画祭と国際交流基金アジアセンターによる共同トークイベント「『アジア交流ラウンジ』ツァイ・ミンリャン×片桐はいり」が11月6日に開催され、女優の片桐はいりが都内会場で、台湾のツァイ・ミンリャン監督とオンラインで語り合った。  ツァイ監督作品の熱心なファンだと公言する片桐。「たまたまユーロスペースで面白そうな台湾映画がやっていると思って」と前情報なく鑑賞したことがきっかけだったそうで、「その後六本木シネヴィヴァンで『愛情萬歳』も見ました。また、チケットもぎりをやらせていただいている近所の劇場で、好きな映画を上映させていただけることになり『西瓜』『楽日』を選んだら、お客様が喜んでくれました」と語る。そして、「『郊遊 ピクニック』で商業映画を引退されるとおっしゃっていたので、『引退しないでください』と言いたくて」とツァイ監督に懇願。  ツァイ監督は引退発言について「7年前『郊遊 ピクニック』を撮り終えた後、いろんな思いが去来していました。映画館で観客がチケットを買って見る映画を撮りたくなくなったのです。私は毎回、街頭でチケットを売りさばいていて、それにも疲れました。劇場公開する作品では表現方法で入れなければいけない要素が出てきます。しかし、例えば美術館で展示するような方法で映画を作ることはやってきましたので、映画を撮らないと言ったわけではないのです。映画を撮るのには、資金集めの問題があり、受動的な状況でしか映画製作ができなかった。小さな映像作品であれば、美術館で展示してもらうことができるとわかったのです。『郊遊 ピクニック』の後は、アート映画やドキュメンタリー、VRの作品などいろんな挑戦をしてきました。私は自分が撮れるものしか撮りたくないのです。ジャンルは関係なく、映画は映画であれば私の作品です」と説明する。  そして、「長い間病を患っている(ツァイ監督作の出演俳優)リー・カンションを数年撮り続けてきました。それは美術館ではふさわしくないと思ったので」と、70回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され、LGBTやクィアをテーマにした作品に贈られるテディ賞を受賞した、久々の劇場公開作であり新作の「日子」(20)について話した。  「日子」は、開催中の第21回東京フィルメックスの特別招待作品として上映され、早速鑑賞したという片桐。コロナ禍で

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(2020/11/07)