【寄稿】日本政府は福島の汚染水を放出せず貯蔵するための敷地を確保せよ(朝鮮日報日本語版)

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 福島原発事故が発生してから10年近くになる。日本政府は、福島原発の汚染水処理に頭を悩ませている。国際社会の注視はもとより、日本国内の反対世論にもかかわらず、汚染水を海に放出しようとしている。福島原発の放射線汚染水は120万トンに上る。約1000個の水タンクが福島原発の敷地を覆っているという。放射線汚染水が今も流出しており、敷地内には貯蔵スペースがないため、行き詰まっているようだ。 ■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、米国28位、日本は?  日本政府が打ち出した方法は「希釈放出」だ。汚染水を海水と混ぜて環境基準を満たしてから排出するという。特に浄化する方法のないトリチウムのためだ。福島の汚染水におけるトリチウム濃度は、1リットル当たり73万ベクレルだという。ベクレルとは、原子一つが放出する放射線の単位だ。汚染水全体に含まれるトリチウムは860兆ベクレルと推定され、水に換算すると16グラムだ。日本の放出基準は1リットル当たり6万ベクレルである一方、韓国では4万ベクレルとさらに厳しくなっている。  日本の汚染水に関する資料が正確なら、汚染水が韓国に到達してから与える影響はさほど大きくない。セシウムのような放射性物質による韓国近海の汚染は検出しにくい程度であり、トリチウムの増加量は1トン当たりに1ベクレルと思われる。この程度では放射線による被爆は心配することはない。水産物も日本周辺海域はともかく、数千キロ離れた韓国周辺海域の魚が食べられなくなるほどではない。一部の団体が主張するように、汚染水の放出による韓国の放射線被害を主張すれば、かえって日本の反撃を受ける可能性が高い。「太平洋でおしっこ」という言葉があるように、どんな物質でも海に捨てれば環境基準に合わせることができる。しかし、環境基準を満たしたからといって、海に投棄するのを正当化するのは違う。

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(2020/11/07)