奥薗流「手抜きごはん」の極意とは 面倒くさいをわくわくに(産経新聞)

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 「ずぼら料理」で人気の家庭料理研究家、奥薗壽子さんの“手抜きごはん”をテーマにした新刊が話題を呼んでいる。新型コロナウイルス感染防止のための巣ごもりで経験した、「しんどい」料理作りから生まれたレシピがずらり。自炊疲れのピークは過ぎたものの、今も日々の料理を負担に感じている人の背中を押してくれる一冊だ。(榊聡美) 【作り方】「入れて煮るだけ」で完成、豚バラと長ネギのほっぽり煮 ■自粛中の負担から  「外出自粛期間中は買い物も不便で、食材が満足にそろわない中、これまでにないほど料理を作り続けて大変でした」  奥薗さんはこう振り返る。30年近いキャリアを持つ家庭料理のプロでも、負担は大きかったようだ。実は、以前から自身にある変化が起きていたという。  「時々、料理が面倒くさいな、と思うことがあったんです。子供が小さい頃はしんどくてもやっていたけれど、1人になると途端にやる気がなくなって…」  周囲からも「料理が面倒くさい」という声を頻繁に耳にしていた。食べることに追われながらも、何が面倒くさいのか、突き詰めていった。すると、材料を切ったり煮たりする作業より、気持ちの問題が大きいことに気づいた。  「例えばカレーは同じ作り方でも、面倒くさいという人と、手が抜けて楽だという人がいる。その違いはやり方でなく、『気持ち』ですよね」  心の持ち方を切り替えればやる気が出て、面倒くさいことはわくわくに変わる-。自身が実践した、さまざまな具体策を「ちょっと作ってみたくなる 大人のかしこい手抜きごはん」(学研プラス)にまとめた。 ■達成感と遊び心  「やる気の出ないとき」「疲れているとき」「時間がないとき」「料理が思い浮かばないとき」と、シチュエーション別にレシピを紹介。約90品のメニューは、実際に外出自粛期間中に繰り返し作ったものばかりだ。  最初に登場するのは、生で食べられる野菜を切るだけのシンプル過ぎるサラダ。「とにかく、しんどかったのが最初の一歩。まず、そこを乗り越える方法を伝えたかった。何も考えずに体を動かして、一品出来上がると達成感が味わえるんです」  疲れているときは、心と体のどちらが疲れているかで、作る料理を変えるのをすすめる。心が疲れているときは、余計なことを考えずに体を使って作業すると、気持ちもすっきりする。  「私の場合は、きんぴらなど野

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(2020/11/07)