箱根駅伝は開催決定も…これから選手が強いられる“ピリピリの8週間”(日刊ゲンダイDIGITAL)

【リンク先抜粋】
 無事にその日がやってくるとは限らない。  東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は5日、例年と同じく来年1月2、3日に大会を開催することを発表した。  しかし、これでひと安心とはいかない。関東学連が「教科書」にしている日本陸上競技連盟が定める「ロードレース再開についてのガイダンス」には、「大会開催日の3週間前の時点、もしくはそれ以降にPCR検査もしくは抗原検査で陽性反応があった場合、当該選手は参加を辞退するまたは、主催者による出場権利の取り消しを行う」とある。  人一倍気を付けている者でも感染するのが、新型コロナウイルスのやっかいなところ。自分が感染して走れなくなるのも残念だろうが、チーム内でクラスターが発生すれば学校の出場辞退は避けられない。 「例年ならこれから選手たちは、マスコミ取材や大学内でもチヤホヤされる時期。今年はコロナ禍で浮かれる者などいないとは思うが、12月は年末やクリスマスの雰囲気で気が緩みがちだ。繁華街だけでなく、感染対策をしていない飲食店にも行かないでもらいたい」(出場大学のOB)と、懸念する声もある。  コロナ禍での開催には「周囲の環境」も無視できない。関東学連は、「感染の状況、また今後の社会情勢の変化などによっては、大会を中止する可能性もあります」と言及している。この日東京都は、新たに269人が新型コロナウイルスに感染していると発表。20代が77人で最多だった。  同日には有識者を交えたモニタリング会議が行われ、感染状況と医療提供体制の警戒度は上から2番目の水準だった。  また5日は、札幌のコロナ感染者数が93人で、人口約520万人の北海道で初めて100人を超えた(119人)。鈴木直道北海道知事と秋元克広札幌市長は前日の緊急会談で、ススキノの飲食店などに営業時間短縮を要請することで一致。再びコロナに危機感を募らせている。こまめな換気がしにくく、ウイルスが活発な低温・乾燥の季節はやがて南下し、関東地方にもやってくる。今の札幌は、「冬の東京の姿」と言っても過言ではない。本格的な冬に向かって感染者が激増すれば、地域住民などに「観戦はご遠慮ください」と呼びかけても舞台は公道だけに開催は厳しい。関係者は選手の理性とともに、東京都などの感染者数も気にする日々を送ることになる。

続きはこちら

(2020/11/07)