【Bizクリニック】健康を軸とした食品ブランドの設計(SankeiBiz)

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 食品メーカーは大企業が多い。特に飲料系は大企業が目立つ。筆者が2015年に設立したWow-Food(ワオフード)は、「巨象に挑むアリ」のように、その飲料市場に打って出た。素材本来の力を生かした低温搾汁のジュース「Wow-COLD PRESS Orchard」や、植物性発酵飲料「Wow-Kombucha」などを開発・販売し、消費者の支持を広げている。本連載では「健康を軸とした食品ブランドの設計」を解説することで、Wow-Foodの取り組みを理解してもらうとともに、わが国のベンチャー企業活性化の一助にしたい。(Wow-Food社長・辻慶穂)  筆者は20年余り、食品にかかわる世界中の企業とビジネスを見続けてきた。農業の現場から工場管理、商品企画、貿易、マーケティング、販売まで、さまざまな人に会ったが、各国・各企業が「健康」を軸に議論している場面にはあまり遭遇しなかった。一部、健康に役立つ商品を模索している欧米のベンチャー企業との出合いがあり、「いずれは、そういうものが食品の中心軸になる」と感じた。なぜなら、インターネットやITにより情報欲求が高まり、「どういう食品を選択すればいいか」「何が体に良いのか」を本気で考える時代になったからだ。食品業界は「大量生産・大量消費」のモデルであり、フードロス、途上国での安価な労働、環境汚染、さらには添加物などの問題が叫ばれてきた。インターネット上には、こうした情報も流される。  一方で、健康に良い果物、野菜、茶葉などの情報は得やすくなり、共感する仲間づくりや販売面でもネットが後押ししてくれる。そこでWow-Foodは、「人々が健康で、心と生活もフレッシュで豊かになるように」との願いを込め、健康を軸とした価値の連鎖を考えてビジネスモデルを構築した。素材、加工、輸送の全てにこだわり、「生食の代替」となるような商品を開発している。  当然、コストは高くなる。ベンチャー企業としての大きなチャレンジは、そのコストを受け入れながら収益を上げ、成長させることだ。商品企画、消費者とのつながり、コミュニケーション、売り方、ビジネスモデル、グローバル販路・物流、ファイナンスなど、全てがチャレンジであり、共鳴・共感してくれる仲間を増やしていきたい。夢は健康寿命を延ばすことだ。わが国では健康寿命と平均寿命に10歳ほどの差があり、健康でない体で暮らして

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(2020/11/07)