妊産婦の自立、後押しさらに 浜松のボランティア、NPO法人化(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

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 悩みを抱える妊産婦に寄り添う浜松市の助産師らのボランティア「HEALTHY FAMILY(ヘルシー・ファミリー)はままつ」(HFH)が活動を強化している。任意団体からNPO法人に移行して組織基盤の強化を図る一方、福祉関係者との意見交換を通じて、より細かな課題への対応策も探る。親子の自立した生活に向け、約30人のメンバーが支援に励む。  「家族にも言えない悩みを聞いてくれた」。同市西区の会社員オン・ジャンネラさん(24)=フィリピン出身=はイーサン・ジャレッド君(2)を妊娠中の約3年前、HFHの訪問支援を受けた。  別れた男性のこと、関係がうまくいかない両親のことなどを打ち明けた。母親として自信を徐々に深め、現在は両親との関係も改善した。仕事と育児でシングルマザーとして大変な時もあるが、「子どもの幸せのために強くなりたい」と語る。  オンさんのような親子を支えてきたHFH理事長で聖隷クリストファー大助産学専攻科教授の久保田君枝さん(72)は「ほんの少し手を差し伸べるだけでも自立できる親子がたくさんいる」と活動の意義を強調する。  久保田さんは2013年、妊娠期からの虐待予防に取り組む米国団体の理念に共感し、HFHを設立。病院などから紹介された妊婦を、産後6カ月までをめどに定期訪問する。出産や育児への助言をする一方で相手の悩みごとにも耳を傾け、訪問後はメンバーで会議をして最適な支援方法を探る。訪問員の養成講座も続けてきた。  助産師や保健師、看護師といったメンバーが中心だが、視野を広げようと今年は社会福祉士らとの多職種交流会も複数回開いた。  浜松市にも、妊婦健診などで必要と判断された母子には、家庭訪問や来所面談、電話相談といった支援が準備されている。久保田さんは行政との連携も視野に、「なかなか自分から助けを求められない人への支援方法などを考えたい」と話す。

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(2020/11/07)