新王者中谷「親孝行できた」店たたみサポートに感謝(日刊スポーツ)

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<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール 【写真】観戦に訪れた中谷潤人の(中列左から)父・澄人さん、母・府見子さん、弟・龍人さん 待ちに待った鬱憤(うっぷん)爆発KOで世界奪取だ。WBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)が2度延期の末の世界初挑戦。同級1位ジーメル・マグラモ(26=フィリピン)を接近戦でも手数で圧倒した。8回に左でロープに吹っ飛ばし、2分10秒KOで仕留めた。 コロナ禍で外国選手を招いた国内初の世界戦。中1で世界を目指し、中卒で単身米国修業を経験した末にデビュー21連勝(16KO)で夢を結実させた。2年ぶりの新王者誕生で、国内男子の現役世界王者は7人となった。    ◇   ◇   ◇ 世界戦発表から266日。中谷は散々振り回されたコロナも相手も吹っ飛ばした。KO負けのなかった相手に10カウントを聞かせた。新王者誕生の熱気は控えめも、期待に応えたホープは大きな拍手に包まれた。リングサイドの家族に「ありがとう」と右拳を突き上げる。涙する母府見子さんの姿に「親孝行できた」と実感した。 初回に左ストレートをさく裂させた。「いいパンチを効かせて組み立てやすかった」とペースをつかむ。2回から接近戦も500回を越すスパーで徹底した対策が実る。手数で弱らせ、押し返した。「スタミナも精神的にも弱っているのが分かった」。 7回には「セコンドからしっかり仕留めろ」とKO指令が出た。得意の距離ある戦いに戻し、変化をつけての仕上げ。8回に頭からきたマグラモを左アッパーで起こしてのフィニッシュ。ダウンする相手に「終わったな」と確信した。 2月に待望の世界初挑戦が決まった。3月の米国キャンプ中に4月開催は延期となった。8月開催を再発表も再延期。この間に水面下でも3度日程調整したが、断念せざるを得なかった。走り込みには3度も行った。実質5度延期を乗り越えての試合だった。 15年に家族は三重・東員町から神奈川・相模原市に引っ越し、お好み焼き店をたたんでまでのサポート。昨年8月にはトンテキ名物の「とん丸」を開店し、再び家族で切り盛りも5月に閉店へ追い込まれた。「たくさん試練があったが、結果を出せてホッとした。反省もあるが王者になったので100点」と笑みを見せた。 中1でボクシングを始めると、父澄人さんが店の隣に練

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(2020/11/07)