法廷リポート 詩梨ちゃんの死因は「衰弱死」か「窒息死」か…母親の主張は裏付けられるのか?(HBCニュース)

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 札幌市中央区で、去年、死亡した当時2歳の娘に対する保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の裁判。6日は、娘の死因をめぐり、司法解剖の結果と弁護側の医師の証言が大きく食い違い、検察と弁護側が激しく争いました。  池田莉菜(りな)被告(22)は、去年、娘の詩梨(ことり)ちゃんに必要な食事を与えず、けがの治療もせずに放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われています。  司法解剖の結果によりますと、詩梨ちゃんは2、3週間、ほとんど食事を与えられず低栄養により衰弱死したとされています。  一方、池田被告は詩梨ちゃんが亡くなる2、3時間前にも、自力で歩き食事をしていたと「衰弱死」を否定しています。  6日の裁判で、弁護側の証人として出廷した脳神経外科の医師は、胃に多くの食べ物が残っていることや血糖値が高かったことから、「食べた直後でないと説明がつかない」と証言。  被告の供述が「100%正しい」と主張し、のどを詰まらせたことなどによる「窒息死」の可能性を指摘しました。  一方、司法解剖をした医師は、詩梨ちゃんが低体温になっていたことから、窒息死のような突然の死なら、亡くなるまでに大きく体温が下がるはずはないと否定。胃に残っていた食べ物については「低栄養で消化器系がかなり弱っているので健康な人とは違う」と反論。血糖値も死後変化するので「信用できない」と主張しました。  弁護側の医師が主張するように、詩梨ちゃんの死因が「窒息死」であれば、事故と見ることもできるため、池田被告の無罪の可能性が出てきますが、司法解剖の結果のように、「衰弱死」であれば有罪の可能性が高まります。  裁判は、9日も弁護側の別の医師が出廷し、詩梨ちゃんの死因について争われます。

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(2020/11/06)