混乱長びけば下院が米大統領選出(産経新聞)

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 【ワシントン=黒瀬悦成】複数の激戦州での集計が続く米大統領選は、共和党のトランプ大統領の陣営による訴訟攻勢や再集計の要求などにより、長期間にわたり勝者が決まらない可能性も取り沙汰されている。仮に民主党のバイデン前副大統領が大統領選で選挙人の過半数を制してもトランプ氏が結果を認めなかった場合、下院が大統領を選ぶ事態となる可能性も完全には排除できない。 【表】イラストで解説する米大統領選の仕組み  各州は12月8日までに選挙結果を最終確定させ、大統領選挙人が同14日の公式投票に臨む。トランプ陣営は東部ペンシルベニアや西部アリゾナなどの激戦州で集計作業をめぐる複数の訴えを起こしており、いずれの候補も選挙人538人の過半数となる270人を確保できないまま、投票を迎える恐れが指摘される。  議会が選挙人投票の結果を確認する1月6日までに結果が確定しないと判断された場合、合衆国憲法修正12条の規定に基づき、来年1月3日に招集される新議会で下院が大統領を、上院が副大統領を選ぶ。  過去には第3代ジェファソン大統領が選ばれた1800年の大統領選で、下院での36回の決選投票を経て当選者が決まった。  当時の選挙は各州の選挙人が正副大統領候補の区別なく1人2票を投じ、上位2人が得票順に大統領・副大統領となる仕組みだったが、混乱の教訓から1804年大統領選では選挙人が正副大統領候補のペアに投票する現在の制度に変更された。  これ以降で下院にもつれ込んだのは1824年だけだ。  下院での選挙は各州に1票ずつが与えられ、各州で多数派を占める党が票を投じる。大統領選と同時実施された下院選では共和党の議席増が見込まれ、下院での選出ならトランプ氏が再選される公算が大きい。上院での副大統領の選出は過半数の票の獲得で決まる。

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(2020/11/06)