阪神ドラ1近大・佐藤、守備でも光るセンスの良さ(日刊スポーツ)
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<関西地区大学選手権:近大6-3佛教大>◇1回戦◇6日◇南港中央
阪神ドラフト1位の近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)が、攻守に躍動して初戦突破を導いた。
【連続写真】近大・佐藤は井原の送りバントを素手で処理する
三塁守備では素手キャッチでの一塁送球アウトや、センスの光る挟殺プレーを披露。打っては2点リードの7回、あと30センチで本塁打という右翼フェンス直撃の2点三塁打を放ち、勝利を決定づけた。学生ラストゲームとなる8日の決勝も大暴れし、優勝を手土産に阪神入りする意気込みだ。
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打つ、走るだけではない。佐藤輝が華麗な守備で、初戦突破を導いた。大好きな大リーガーは、今季で8年連続ゴールドグラブ賞にを獲得したロッキーズのノーラン・アレナド三塁手(29)。華麗なグラブさばきや強肩、判断のよさが群を抜く。そんな名手の守備動画は「よく見ますね」。アレナド流のセンスあふれるプレーを随所に見せた。
まずは3回。1死一塁で、三塁前にバントの緩い打球が転がると迷わず素手の右手でキャッチ。「二塁で刺そうと思った」とチラリと一塁走者の動きも見て、一塁送球した。田中秀昌監督(63)は「あの子らしい。体が反応する。ほかの選手ではできない。佐藤輝ならでは」と絶賛した。
3点リードの7回1死一、三塁では、投ゴロ送球を受け、飛び出した三塁走者を本塁方向に追ってタッチアウトにした。さらにクルリと反転すると、横手から三塁カバーに入った遊撃坂下に送球。二塁を蹴って三塁へ向かおうとしていた一塁走者も、挟殺でアウトにする併殺ワンマンショーでピンチを断った。だが「あれはいつも練習でやっているプレー」とさらりだ。
阪神矢野監督は外野起用を示唆している。だが、10月27日の指名あいさつ時に矢野監督に「内野で見ては?」と売り込んだ田中秀昌監督(63)は、この日も「華がある。三塁でも一塁でも、内野で置いてやってほしい」と猛プッシュした。
ノックでもジャンピングスローを練習するなど守備の意識も高く、ハンドリングのうまさもドラフト前から各球団が評価していた。2年連続両リーグワースト失策の阪神にとって、守備でも大きな戦力になることは間違いない。畑山俊二統括スカウト(56)も視察しており、佐藤本人も内野を希望するポジションが再検討されるかもしれない。
自慢の打力も全開だった。1