バイデン氏が大統領になれば「イラン核合意」に戻る~それに期待するイラン(ニッポン放送)
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世界中が注目しているアメリカ大統領選。イランのロウハニ大統領はアメリカ大統領選について、「不公平な経済制裁を解除すれば、私たちの状況に変化があるかも知れない」と述べ、今後の外交的な進展の可能性に含みを持たせた。
飯田)中東情勢というとイスラエル、そしてこのイランというのも、大きなキープレイヤーの1つになると思いますが、これは大統領選の結果で変わりますか?
高橋)はい。トランプさんはイランとアメリカなどが結んでいた核合意から、一方的に離脱したのです。その合意を結んだのは前のオバマ大統領で、バイデンさんはオバマさんの副大統領でしたから、バイデンさんが大統領になれば、オバマさんの政策に戻るだろうということが予想されているし、期待されています。トランプさんはイランとの核合意から抜け、緊張が高まって戦争の瀬戸際まで行ったのです。しかも、イランはその後、ウランの濃縮量を増やして核爆弾に近づいている。何の成果もなかったではないかと。だから、「元の核合意に戻るのだ」というのがバイデンさんの主張です。
飯田)そうですね。
高橋)イランはそれに大変期待しているのです。経済制裁をかけられて、イランの通貨は本当に落ち込んでいますし、石油は売れないし、辛い日々なのです。ですから、「トランプさんが負けたらいい」とみんな思っています。ハメネイ最高指導者は「どちらが勝とうがイランは我が道を行く。関係ない」というような強がりを言っていますが、内心は「経済制裁を解除して欲しい」というのが大きな流れなのです。ただ、イランの国内にもトランプさんのような人がいて、「アメリカと対抗して行く。トランプがいたら妥協はないから、自分たちが言ったように、アメリカと交渉はできないのだ。イランは頑張るしかないから俺について来い」と主張する人たちもいるのです。アメリカが民主主義ならば、ある種イランも民主主義で、いろいろなことを言う人がいて、内心は「トランプが勝てばいい」と思っている人もいるかも知れないですね。
飯田)その方が自分の立場が守れると。