景勝・青龍洞池に浮草 落石危険で対応進まず 兵庫・豊岡市(産経新聞)

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 国の天然記念物・玄武洞がある兵庫県豊岡市の玄武洞公園の青龍洞池で、緑色の浮草が一面に広がり、本来の景観が損なわれる事態となっている。ただ、元の姿に戻したくても落石の危険があってなかなか除去作業ができず、地元関係者は頭を悩ませている。  青龍洞は、曲線の柱状節理が池面に映る姿が、まるで天に昇る龍のように見えるのが名前の由来。公園内でも龍にちなんだパワースポットとして人気だ。硬貨を投げて池の石灯籠にのせることができれば「幸運になる」との言い伝えもあり、大勢の観光客が挑戦している。  池は10年以上前に改修され、水深は約30センチ。底面に防水シートが敷かれ、水がたまって水位が上がると、池の側面に開いた排水口から水やごみが流れ出す仕組みになっている。  地元のNPO法人「玄武洞ガイドクラブ」によると、池の浮草問題は数年前から浮上。青龍洞からの落石が底にある防水シートを直撃し、破れた部分から水が漏れて水位が上がらず、排水されないのが一因とみられる。水温の影響もあって浮草が繁殖しやすくなっているという。  同クラブのメンバーが、一面に広がらないよう網で浮草を除去していたが、落石が頻繁になり、現在は安全のため作業を中止している。  同市大交流課も「現状は認識している」として対応策を検討しているが、防水シートの破損場所を確認するにはポンプで池の水を抜く必要があり、落石の危険のため対応は遅れている。  玄武洞は秋の観光シーズンを迎え、コロナ禍で落ち込んでいた観光客も回復傾向にある。抹茶が広がったような珍しい池面は「緑がきれい」「インスタ映えする」と一部の観光客には人気というが、クラブはガイドの際に「本来の姿ではありません」と苦肉の説明を余儀なくされており、浮草問題の早期解決を望んでいる。

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(2020/11/05)