世界津波の日 和歌山・広川で「津浪祭」、列車避難訓練も(産経新聞)

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 国連が定めた「世界津波の日」の5日、江戸時代の安政南海地震(1854年)の際、実業家・浜口梧陵(ごりょう)が稲の束に火をつけて津波の到来を村人たちに知らせ、避難させた「稲むらの火」で知られる和歌山県広川町では、犠牲者を追悼し、災害の教訓を後世に伝える「津浪祭」が行われた。県内各地では、近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震を想定した津波避難訓練なども実施され、県によると、学校や官公庁、自主防災組織などから計約8万9千人が参加した。  広川町の津浪祭では、浜口梧陵の指揮で築かれた「広村堤防」に地元の小中学生ら約80人が集まり、堤防を補修して津波から身を守る意味合いを込めて土をまくなどした。  今年は梧陵の生誕200年にあたるため、町では、有識者や地元の教育関係者らで「濱口梧陵生誕200年未来会議」を発足。当初は梧陵の功績などを顕彰するシンポジウムや記念式典なども企画していた。  しかし、こうした関連イベントは新型コロナウイルスの影響で来年に延期。津浪祭も、参加者にマスク着用を促すなど感染防止対策をして実施された。  この日朝、町立広小学校の児童や町立耐久中学校の生徒らが広村堤防を訪れ、持ってきた土をまいたり、手で押し付け固めたりして津波から身を守る重要性を再確認した。  広小6年の大西芽依さん(12)は「梧陵さんに感謝の気持ちを込めて土を盛りました」と話した。  また、堤防近くでは津波の犠牲者を追悼し、地域の安全を祈願する神事も行われた。  地元消防団員ら約100人が出席。町内の広八幡神社の佐々木公平宮司が厳かに安全を祈願し、参列者も静かに手を合わせた。  西岡利記町長は「津波が襲来したら、率先して高台に逃げることを常日頃から心がけてほしい」と呼びかけていた。  町内にある「稲むらの火の館」では8日、梧陵の生誕200年を記念した植樹式も予定している。  広川町のJR紀勢線では、実際に列車を使い、南海トラフ巨大地震に見舞われて緊急停止した場合を想定して、乗客が線路上に降りて津波から逃げる避難訓練が行われた。  JR西日本和歌山支社によると、今年は新型コロナウイルスの感染リスクが高まる3密(密閉、密集、密接)を避けるため、訓練の参加者は昨年より少なく、地元の小中学生ら約90人が参加した。  訓練では、湯浅-広川ビーチ駅間の「八幡踏切」手前で列車

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(2020/11/05)