シンポジウム「コロナ禍を経てこれからの映画製作」で“作り続けていくしかない”と声を揃える(映画.com)

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 第33回東京国際映画祭共催・提携企画である第17回文化庁映画週間のシンポジウム「コロナ禍を経てこれからの映画製作」が11月5日、東京・六本木アカデミーヒルズで開催され、「呪怨」などの清水崇監督、映画プロデューサーの紀伊宗之氏、福島大輔氏らがコロナ禍での映画製作の実体験をもとに語った。  未だに世界中に被害を及ぼしている新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、日本の映画界も多くの作品が公開延期や製作中断を余儀なくされた。しかし、そんな厳しい状況を経て、映画製作者たちは感染予防対策を講じ、映画を作り続けている。  第1部には、今年2月に公開され大ヒットしたホラー映画「犬鳴村」で組んだ清水監督と東映の紀伊氏が登壇。6月から7月に挑んだシリーズ第2弾「樹海村」の撮影などについて語った。清水監督は「スタッフからは『本当に撮影できるのか?』と問い詰められることもあったが、感染しないでできるのかは誰にも答えが出せない状況。でも、紀伊さんができる限りの感染予防対策を講じて『やる』というスタンスをとり続けてくれた」と振り返る。紀伊氏は独自のガイドライン、対策マニュアルを作成し、事前にリモートで説明会も実施。可能な限りスタッフ、キャストの不安を取り除く体制を整え、製作委員会や会社の承認を得る。さらに毎朝の検温や現場での消毒などを専門に行う“衛生班”も別に設置したという。  それでもいざ臨んだ撮影は、「キャストはフェイスガードをした状態でのテストやソーシャルディスタンスを意識しながらの現場に慣れるのに1週間くらいかかった」と清水監督。「絶対に感染しないという保証もない状況で、夏の猛暑の中、ホラー映画を作る意味があるのか自問しながら取り組んでいた」と監督としての苦悩を語った。  第2部には、来年1月に森ガキ侑大監督の「さんかく窓の外側は夜」が公開される松竹の福島氏が登壇。今年6月から7月に仙台で撮影した瀬々敬久監督の「護られなかった者たちへ」について語り、せんだい・宮城フィルムコミッションの渡邊由香里氏もリモートで参加した。福島氏は「原作の舞台設定が仙台だったので、仙台で撮影しようと準備していた。渡邊さんに間に入ってもらったことで一緒に進められた」と振り返る。  しかし、平常時であれば全面支援のスタンスであるフィルムコミッションも、コロナ禍で撮影隊を受け入れることに複雑な思い

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(2020/11/05)