コンサートホールの響きをそのまま自宅に。WOWOWが「AURO-3D」用いた配信実験(アスキー)

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WOWOWが9.1chで3Dオーディオを生配信  WOWOWは10月28日、東京都渋谷区のHakuju Hallで「ハクジュホールからのAURO-3DとALSによる3Dイマーシブオーディオ音声生配信」という公開実験を開催した。    ピアニストの仲野真世氏と、パーカッショニストの馬場高望氏による生演奏を、音響技術「AURO-3D」と「ALS(Audio Losless Coding)」を用いて、全世界に向け配信するという内容。    ホール内には複数のマイクを設置し、常時、演奏を録音。参加者は、ホール内での演奏と、ロビーに設けられた9.1chのシステムを通じたサウンドの、聴き比べができた。世界初の試みとなるこの公開実験に参加したので、レポートをお送りしたい。   素晴らしい生演奏、デジタルでどこまで捉えられる?  仲野真世氏、馬場高望氏の両名は、普段はベーシストの池田芳夫氏を加えたトリオ編成で、インストゥルメンタルのオリジナル楽曲を演奏し、活動している。この日は、特別にデュオ編成での演奏。仲野真世氏による情感的なピアノと、馬場高望氏による独創的なパーカッションによる、どこか遠い昔の風景を思わせるような楽曲を披露した。    「かくれんぼ」や「ファンタジー」など、彼らの楽曲はどの曲も緩急があり、パーカッションのソロパートや、後半に向けて畳み掛けるように盛り上がるピアノの展開などが印象的。    ジャンルで説明するなら(この日の楽曲に関して言えば)「ジャズやクラシック、ラテンなどの要素を取り入れたオリジナル」ということになると思うが、童謡的なメロディーや、有機的なパーカションソロが長く続く実験音楽のような部分もあり、特定のジャンルと言い切るのは難しい。    曲の中に何度も起伏があり、そのタイミングも繊細で、オーケストラ楽曲のように、ダイナミクスが重要になる音楽だと感じた。この生演奏の質感を、どこまでデジタルで伝送できるかが、実験の聞きどころとなった。    ステージセッティングは、観客席から見て左側にピアノ、右側にパーカッションセットが組まれ、マイクはピアノ側に2本、クラッシュシンバルの付近に3本、オーバーヘッドマイクを2本、さらにセット中央の天井から、吊り下げ式のマイクがセットされていた。    ロビー側のサウンドシステムは、AURO-3Dに対応するデノンのフラッグ

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(2020/11/05)