コロナに奪われた「教育実習」 学生が自ら作った“学びの場”(静岡県)(静岡放送(SBS))
【リンク先抜粋】
大学の教育学部で学ぶ学生は2020年、新型コロナの影響で教育実習に行くことができなくなりました。実践する機会を奪われた大学生たちは、この状況を自分たちの力で乗り越えようと教育実習の代わりとなる新たな学習の場を作りました。
(大学生)「こんにちは」(店のオーナー)「よろしくね。今日も」
静岡大学の向かいにあるレイマナカフェです。静岡大学教育学部3年の窪健斗さんと大城青空さんは、10月から夕方にこのカフェに通うようになりました。
(子どもたち)「こんにちは~」
店にやってきたのは、5人の小学生です。
「おわった?」「おわったけど、わかんないとこある」「ほんと?じゃあ、一緒にやろう」
窪さんと大城さんは10月から、このカフェの一部を借りて子どもたちに勉強を教えています。
<静岡大学教育学部 大城青空さん>「見て!全然違うじゃん。うっかりミスだね。見直ししてね。青丸にしておくよ」
新型コロナウイルスの影響で、大学の授業は様変わりしました。ほとんど映像教材のオンラインです。学生をさらに不安にさせたのが、「教育実習の短縮」でした。
<静岡大学教育学部 窪健斗さん>「教育実習は、教員になるための実践の場だったので、それがなくなってしまったことは非常に残念」
3年生は本来、5月に3週間、9月に2週間ほど教育実習があります。しかし、2020年は小学校から受け入れ中止や、期間短縮の要請が相次ぎました。窪さんの実習は、わずか5日間でした。そこで、教育学部の学生は店の一角を借りて、教育実習の代わりとなる学習カフェ「レイマナスタディ」を始めました。
「別の言葉に置き換えると何?」「別の言葉?」「例えば、計算するとかだったら、暗算するとか」
小学6年の佐野凛さんです。4月からの休校の間、分からない問題を先生に聞くこともできず、勉強面に不安を抱えていました。
<佐野凛さん>「勉強は、最初、学校に行っていた頃よりもちょっと遅れちゃって。あとから勉強についていけなかったらどうしようと思ったりして」
レイマナスタディでは勉強の後、学生から保護者に、その日の学習内容やつまづいた問題などをまとめて報告しています。
<母親 佐野綾乃さん>「高学年になると親も教えられなくなるし。私たちが指摘するのと、お兄さんお姉さんが優しく教えてくれて指摘するのは、全然子どもたちの捉え方が違うので、ありがた