TJ手術の効果は球団によって大差が…絶望的なのは大谷翔平のエンゼルス【メジャーリーグ通信】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【メジャーリーグ通信】  メジャーリーグでは、トミー・ジョン(TJ)手術の効果が球団によって極端に差がある。  メディカルスタッフのリハビリ技術に大きな差があるからだ。医療部門が優れたチームは復帰後、球速が増して好成績を出す投手が多くなるため、同手術の効果が見込めるが、リハビリ技術の低いチームは手術前のレベルに戻らないケースが増えるため、大きなマイナス要因になる。  メジャー30球団の中でTJ手術の恩恵を最も受けているのはパドレスである。パ軍は、昨年まで低レベルだった先発陣が、今季はTJ手術経験者3人(ラメット、パダック、リチャーズ)がローテ入りして大活躍。チームの先発防御率はナ・リーグ2位の3・46で、投手王国の様相を呈している。  TJ手術経験者のうち、特に活躍が目立ったのは右腕のラメット。一昨年、同手術を受けた後、リハビリが功を奏して復帰後に大化け。今季は開幕からローテ入りして防御率2・09をマークし、術後2年でエースにのし上がった。エンゼルスの元エースだったリチャーズは、2018年7月に同手術を受けたことで評価を下げ、エ軍に見限られた。リハビリに自信を持つパドレスが2年契約で獲得し、1年目はリハビリに充てて球威が戻るのを待った結果、今季見事に復活した。  同様にメッツもTJ手術が吉と出た球団のひとつだ。10年にTJ手術を受けたデグロームがサイ・ヤング賞2回の大投手に成長。ザック・ウィーラーもリハビリに2年費やしたことがプラスとなり、エース級に成長し、昨オフ、総額130億円でフィリーズにFA移籍した。  逆に、大損しているのがエンゼルス。エ軍では投手が肘を痛めると即、メスを入れるケースが目立つ。その上、リハビリ技術に問題があるため、成功率が極端に低く、TJ手術が投手の墓場と同義語になっている。  18年はメジャー史上ワーストとなる6人の投手(JC・ラミレス、ミドルトン、ウッド、ラム、リチャーズ、大谷翔平)がTJ手術を受けたが、成功例は先述のリチャーズだけである。ただ、リチャーズは先述のようにパドレスに拾われたことで今季復活がかなったのであり、エンゼルスのリハビリプログラムによる成功例はほとんどない。  大谷翔平はエンゼルスに入団したことで、TJ手術を受けざるを得ず、その結果、現在は投手生命の危機に直面している。入団した球団を間違えたのだろうか?

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(2020/11/03)