パンダ「良浜」が妊娠か 食細り、長い睡眠 和歌山(産経新聞)

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 国内最多6頭のジャイアントパンダを飼育している和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、これまで9頭の子宝に恵まれてきた雌のパンダ「良浜(らうひん)」(20歳)に妊娠の兆候がみられ、赤ちゃんへの期待が高まっている。ただパンダの場合、本当に妊娠しているかどうかは出産するまでは分からず、AWでは「気を引き締める時期」と慎重な姿勢もみせている。 (張英壽)  AWによると、良浜は10月25日以降、1日に食べる竹の量が通常の15~20キロから半分以下に落ち、睡眠時間も長くなった。さらに胎盤などから出るホルモン量も上昇してきたという。これらはいずれも妊娠の兆候だった。  このためAWは、出産準備のため10月30日に良浜の公開を休止した。妊娠していれば11~12月ごろ出産する見込みだ。  ただパンダの場合、こうした現象がみられても、実際には妊娠していない「偽妊娠」の可能性もあるという。  公開休止に合わせて報道陣の前に現れたAWの中尾建子(たつこ)副園長は「まずはよかった」としながらも、「おなかが大きくなるわけではなく、妊娠しているかどうかは出産するまで分からない。気を引き締める時期」と慎重に言葉を選びながら説明した。  ジャイアントパンダは体重100キロ程度に達する巨体だが、赤ちゃんは体長20~30センチで、100~200グラム程度。妊娠しても、おなかが大きくなるなど外見の変化がない。  ただ、ホルモン量の変化は重要な指針となり、妊娠していればホルモンがいったん上昇、その後下がっていく。公開を休止した時点では、順調に上昇していたという。  中尾副館長は「出産まで一生懸命みるだけ」と気を引き締めていた。  良浜は人間の年齢に換算すると60歳程度。6月11~12日に、人間で言えば80代の雄の永明(えいめい)(28歳)との間で交尾が確認されていた。良浜と永明の間には、直近では平成30年8月に雌の彩浜(さいひん)が誕生している。  良浜が今回出産すれば約2年ぶり。現在も飼育下で自然交配の繁殖に成功した世界最高齢の雄の永明は、さらに自身の記録を更新することになる。  AWでは、これまで良浜を含めて16頭のパンダが誕生している。

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(2020/11/02)