新型BMW4シリーズは日本になじむのか? 見ても乗っても記憶に残る理由とは(GQ JAPAN)

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外観を観察してから運転席に乗り込むと、趣味のいい茶色ベースのインテリアに囲まれた。先代3シリーズのクーペを独立させる形で2013年に登場した初代4シリーズは、その後、カブリオレや4ドア・クーペのグランクーペなどバリエーションを増やした。 そして初めてのフルモデルチェンジを受けて、2代目4シリーズが発表された。まずは2ドアクーペのみで、先代を踏襲するならば、これからカブリオレや4ドアクーペがくわわるはずだ。 試乗したのは、現時点での4シリーズのラインナップにおける最上級グレードであるM440i xDrive Coupe。BMWのMモデルにはふたつの種類があって、ひとつはM3など「公道も走れるレーシングマシン」という位置づけのMハイ・パフォーマンスモデル。今回試乗したM440iは、「サーキットも走れる高性能車」であるMパフォーマンス・モデルにカテゴライズされる。 スターターボタンを押して3.0リッター直列6気筒ターボエンジンを始動すると、低音だけれど抜けがいい、腹に響くような排気音が地下駐車場に広がる。地下から地上に向かう急勾配の登り坂で、「いいじゃん」と思う。微妙なアクセルワークにもリニアに応えてくれるからだ。 右足の親指の付け根にちょこっと力をくわえただけで、望む通りにスピードをコントロールできる。言葉にするとあたりまえのことだけれど、「水がおいしい」とか「米がおいしい」というように、あたりまえのことを感心するレベルでできるのは大したものだ。 “M”の文字が冠されているからハーシュネス(路面からの突き上げ)がビシッとくる乗り心地を覚悟していたけれど、良い意味で拍子抜けした。硬さも荒っぽさも感じさせない、洗練された乗り心地だったからだ。 4本のサスペンションが巧みに伸びたり縮んだりして路面からのショックを吸収しつつ、上下方向の揺れはスッと収束するから余分な動きが残らない。上品で高級な足まわりだ。 トルクが豊かで反応のいい、ブンまわさなくても気持ちがいいエンジンと、しなやかな足まわりの組み合わせだから、都心を30km/h程度で流していても、いいモノに乗っていると実感できる。けれども、高速道路のETC ゲートを通過してアクセルペダルを踏み込むと、やはりここからがBMWの真骨頂だと思わされる。 直列6気筒ガソリン・ターボは朗らかに、歌うように回転を上げ、それ

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(2020/11/02)