那須川「普通の試合じゃない」あえて受けたパンチ(日刊スポーツ)
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<RISE>◇1日◇エディオンアリーナ大阪
キックボクシング界の“神童”那須川天心(22)が、この試合を最後に引退する“Mr・RISE”裕樹(37)から計4度のダウンを奪い、2回KO勝ちをした。
【写真】裕樹を飛び膝蹴りでKOする那須川天心
試合開始早々に、左ストレートで最初のダウン。さらに2回、右のジャブでコーナーに追い込み、左で2度目。パンチの連打でもう1度ダウンを奪うと、最後は左の飛び膝蹴りを顎に打ち込み、試合を終わらせた。
一緒に食事もする相手の引退試合だった。2回には体に刻むように、あえてノーガードでパンチを受けた。「(なぜやったかは)わかんないです。途中で普通の試合じゃない感覚だった。思いが詰まった重いパンチだった」とかみしめた。
この日、那須川への挑戦者決定トーナメントが行われ、昨年判定で勝利した志朗(27)との再戦が決定。試合は来春に予定されている。「向こうは作戦を練ってくると思う。ハイレベルな戦いになるんじゃないかな。でも、これまでに倒した選手1人1人を思うと、負けられない」とさらなる高みを目指すことを誓った。【南谷竜則】