トヨタのRAV4 PHVとハリアー、セールスも好調な2台の人気SUVがまったく違う性格のわけ(GQ JAPAN)

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佐伯氏はまずRAV4についてこう話す。 「RAV4は、グローバルで約90万台が売れるモデルですから、普通にやるとどうしても保守的になってしまいます。当社の年間販売台数はおよそ900万台です。RAV4だけでその1割を占めている。もし失敗したら私ひとりのクビじゃ済まない(笑)。でもちょうど、RAV4の企画をはじめる頃に社長の豊田が、『トヨタはかわります。もっといいクルマをつくろうよ』と社内外に対してメッセージしはじめた。そんなときにキープコンセプトでつくったら、社長があんなこと言っているのに、トヨタは結局変わらない、って言われかねない」 そうして新型RAV4はそれまでのシティユースを前提としたクロスオーバーSUVのコンセプトを一掃。乗用車ライクなものとは一線を画すSUVが本来もっている機能や力強さをもったモデルになった。また後輪のトルクを左右独立で制御するトルクベクタリング機構やPHVモデルを設定するなど、ハリアーとは明確な差別化が図られた。 RAV4 PHVは、18.1kWhのバッテリーを搭載し、カタログ値によるEV走行可能距離は95kmにもなる。少し厳しめにみて7掛けにしたとしても約70kmの電動走行が可能で、日常生活はほぼEVとしてカバーできる。そして何よりも面白いのが環境性能ありきではなく、動力性能を高める仕様になっていることだ。システム最高出力は306psで、0~100km/h加速は6秒。またアウトドアや災害時などいざというときに最大出力1500Wで外部給電ができるのもいい。 「うちのクルマを加速性能順で並べてみて、スープラの次がRAV4のPHVって、なんだかおかしくていいじゃないですか。大きな市場に対して常に挑戦していく、シンボリックな存在になればという思いを込めました」と佐伯氏は笑う。

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(2020/11/01)