神崎靖浩、交通事故で棄権した同僚に勝利届けた日本王者・ユーリ阿久井の練習相手務め成長 西日本新人王決勝(スポーツ報知)

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◆プロボクシング▽西日本新人王決定戦 フライ級(50・8キロ)決勝〇神崎靖浩(TKO 5回2分13秒)高埜 響●(1日・エディオンアリーナ大阪第2競技場 観衆500)   10階級で決勝が行われ、不戦勝を含む全12階級で優勝者が出そろった。フライ級は神崎靖浩(20)=倉敷守安=が最終5回、高埜響(22)=グリーンツダ=をTKOで下し、西日本新人王を獲得。フェザー級(57・1キロ)で決勝にコマを進めながら、試合2日前の10月30日に自動車同士の交通事故に遭い、命に別条こそなかったが、試合を棄権せざるを得なかった所属ジム先輩の柴田天斗(たかと、21)=倉敷守安=に吉報を届けた。  神崎は手数の多い高埜にのまれることなく、有効打を重ねていくと、最終5回、鮮やかな右ストレートをアゴにヒット。ガクンと膝が折れても辛うじてダウンしなかった相手に対し、しつこく連打を浴びせてTKO勝ちを呼び込んだ。「いいパンチが入って、勝てると思った。柴田さんが突然棄権となって、絶対に自分が負けられないと思った」  神崎は左構えの柴田に、対サウスポーとの試合前によく練習台になってもらった。「一緒に新人王になりましょう」と切磋琢磨(せっさたくま)した仲。その先輩が試合2日前、通勤で運転中、まさかの事故に遭った。幸い大事には至らなかったが、守安竜也会長も「新人王を取らせる自信があったのに…」と悔やんだ。試合前、柴田から「俺の分まで頑張ってくれ」と連絡をもらった神崎は、先輩も躍動するはずだった大阪のリングで“2人分”暴れた。  表彰式で賞状とトロフィーを贈られた神崎は、リング下で見守ってくれたジムの先輩で同じフライ級の日本王者・ユーリ阿久井政悟(25)=倉敷守安=から祝福されると、照れくさそうに笑った。関西高ボクシング部を経てプロデビューした当時の神崎は、阿久井とのスパーリングで何度もダウンさせられていたが、「最近は何とかスパーリング相手が務まるぐらいにはなった」と自己評価する。  「チャンピオンを相手に練習できる自分は恵まれている。阿久井さんのような一発のスピードと連打を身につけ、自分もチャンピオンになりたい」。アマ時代は全国タイトルに無縁だったが、まずは2015年の阿久井以来となる同ジムからの全日本新人王を目指す。地方ジムからまた1人、ガッツあふれる有望なボクサーが現れた。  ◇各階級の

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(2020/11/01)