時代小説家車浮代「天涯の海」江戸前寿司のルーツへ(日刊スポーツ)

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11月1日は「全国すしの日」。日本が世界に誇るソウルフード「江戸前寿司」が、なぜ誕生したのかに迫るのが、時代小説家車浮代氏の小説「天涯の海 酢屋三代の物語」(潮出版社)だ。 【写真】すしを手に笑顔のロッテ・レアード 江戸時代後期に、現在の愛知県にあった知多郡半田村で酒造業を営んでいた5代目中村半左衛門が急死する。婿養子に迎えられた三六は、酒造りのかたわら酒粕を使った粕酢を思いついた。三六は1804年(文化元)に分家を許され、中村又左衛門を名乗る。又左衛門は江戸に出て、粕酢の販売に挑む。 その頃、江戸には「早ずし」のブームが起きていた。それまでのすしは塩漬けにした魚を米飯に付けて乳酸発酵させる、熟れずしが主流だったが粕酢が早ずしに合うと確信した又左衞門は大量生産を始める。そして、それが江戸前寿司の誕生へとつながる。その志は初代から2代目、3代目へと受け継がれていく。「粕酢」に生涯をかけた男たちの生き様を描いた歴史長編小説だ。今やワールドワイドに親しまれるSUSHIの源流を教えてくれる。 著者の車浮代氏は、14年にリストラを強要された55歳の男が江戸時代にタイムスリップして、浮世絵の版元の蔦屋重三郎と出会う様を描いた「蔦重の教え」で注目を浴びた。その後は江戸の食や江戸文化の専門家としても活躍している。

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(2020/11/01)