【不発のカブリオレ】ブリストル405とラゴンダ3リッター ドロップヘッド・クーペ 後編(AUTOCAR JAPAN)
【リンク先抜粋】
text:Martin Buckley(マーティン・バックリー)
photo:James Mann(ジェームズ・マン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
今回ご登場願ったのは、英国ウォーミンスターのクラシックカー専門店が売りに出している、サンド・カラーのラゴンダ3リッター・ドロップヘッド・クーペ。うまく現代まで生き残り、価値も高い。
【写真】ラゴンダ&ブリストル 優雅なボディ (27枚)
車高の低いブルーのブリストル405と並ぶと、ラゴンダの肉厚ぶりが強調される。離れて見ると、どこか子供の玩具っぽい。
デザイナーのフランク・フィーリーは、フェンダーまで一体になった新しいスタイリングを、自分のものにするのに苦労していた。ジャガーを創業し、デザイナーとしても腕をふるったウィリアム・ライオンズとは対象的だ。
それでも、3リッター・ドロップヘッドのボディラインは優雅。斜め後方から見ると、ボディラインと曲面の構成が素晴らしい。とても惹かれる後ろ姿だと思う。
フードをきれいに折りたたむには、ブリストルと同様に大人2人が必要。小さなリアウインドウと、太いリアクォーターが付いている。リアシート側は閉じたまま、フロントシート上だけオープンにする、デ・ビル・ポジションも選べる。
ラゴンダ3リッターのドアは、リアヒンジ。戦前の香りがする。
ダッシュボードには、落ち着いたウォールナットのウッドが張られ、メーターパネルには大きなメーターが3つ並ぶ。ステアリングホイールも大径。イグニッションやライト・スイッチは、助手席側から操作しやすい位置にある。
ブリストル405もラゴンダ3リッターも、パッケージングで優れるわけではない。リアシートはラゴンダの方が広い。