【名古屋】フィッカデンティ監督「やりあった」FW金崎のPK先制で大荒れの上位対決制し3位浮上(スポーツ報知)
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◆明治安田生命J1リーグ ▽第25節 名古屋2―0鹿島(31日・カシマ)
名古屋はリーグ3連敗中の鹿島に2―0で完封勝利した。勝ち点で並んでいた両者の試合はともに勝利への譲れぬ思いが爆発。計6枚の警告が出る荒れ模様の試合となったが、前半7分に古巣対決のFW金崎夢生、試合終盤にはFWマテウスが得点を挙げた。
試合開始20秒も経過しないうちだった。金崎と競り合った鹿島のDF犬飼智也が倒される。このプレーを見た鹿島の選手が金崎に詰め寄り、しばらく乱闘間近の騒然とした空気に。殺伐とした幕開けとなったが前半7分、マテウスの獲得したPKを金崎が冷静に沈め先制する。GK沖とは鹿島時代ともに練習をしていて「右に蹴れば入るなと思った」。かつてのチームメートの特徴をよく理解した上で、貴重な先制点を奪った。
名古屋はここまでの失点数が川崎に次ぐリーグ2位の少なさで堅守が光る。この日もDF陣が奮闘し、フィッカデンティ監督も「徹底的な守備でミスがほとんどなかった。決定機をいくつもつくるチームだが、そういう場面をつくらずに抑えたことは自信になる」と鹿島の攻撃を寄せ付けない守備をたたえた。
一方で指揮官は荒れ模様の試合後の第一声で「お互いやりあった」と話したように、試合は時間が進むにつれて激しさを増した。しかし敵地での厳しい戦いの中、「選手たちがファイトしてくれた」と試合終了間際にはFWマテウスのループシュートで追加点。後半23分に退場者を出し、10人になっても果敢に攻め立てる鹿島を突き放した。金崎も「(相手が)鹿島だからうれしいし、この勝ちは大きい」と話した。
この日、C大阪は試合がなく、F東京が川崎に負けたため、順位は5位から3位にアップ。2位のG大阪とも勝ち点3差で天皇杯出場権にも手が届きそうなところまできていて、中2日でアウェー鳥栖戦を迎える。勝利の喜びに浸るのもつかの間。金崎は「選手たちは次に切り替えてやってる。次はもっと大事」と表情を引き締めた。