「欧州全体で猛烈な増加」と警告 WHO 新型コロナ感染拡大(産経新聞)

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 新型コロナウイルスの「第2波」に見舞われる欧州で感染者が急増している。イタリア政府は10月30日、1日当たりの新規感染者が初めて3万人を超えて3万1084人に上ったと発表、4日連続で最多を更新した。感染者が多い英仏などでは病院への負担も高まり、政府は新たな外出禁止措置を導入するなど対応に追われる。世界保健機関(WHO)の報道官は「欧州全体で感染者数と死者数の猛烈な増加が見られる」と警告している。  英国では、8月初旬に1千人未満だった1日当たりの新規感染者が9月上旬から増加。現在は2万人超となっている。累計の感染者は約100万人、死者は約4万6千人に上る。  英政府は10月14日、感染状況に応じて規制を地域ごとに定める対策を導入した。景気悪化を和らげるため、全土の外出制限を回避したが、自治体からは地域間の経済格差が広がることへの不満が続出。一部の英メディアは全土の外出制限が発表される可能性も報じている。病院では急増する感染者に対応するため、通常行っている他の治療を取りやめる決断をしたところも出始めた。  フランスとスペインでは累計の感染者数が100万人を大きく超えた。フランスのカステックス首相は29日、国会で「集中治療室(ICU)病床の60%はコロナ患者で占められている。15日間で倍増の勢いだ」と述べ、医療崩壊への危機感を示した。  カステックス氏は「第1波」が広がった今春、国内のICU病床は5千床だったが、現在は「1万床に倍増させる体制にある」とし、備えを進めていることも説明した。30日の仏政府発表で、1日当たりの新規感染者は約4万9千人、死者は540人に達した。  スペインでは30日に1日当たりの新規感染者が2万5595人で最多となった。同政府は25日に全国で非常事態を宣言している。  一方、ロシアは5月上旬に新規感染者が1万1千人台となったピーク後、8月末には4千人台まで減少したが、再び増加に転じ10月30日には過去最高の1万8283人を記録した。要因は、夏のバカンス期の人の移動や、一次的な感染状況の改善による国民の油断などが指摘される。  医療現場では、医師の過重労働や病床数の不足などが問題化している。しかし、プーチン露大統領は29日、「治療システムは改善している。ロックダウン(都市封鎖)は計画していない。経済が完全にストップするためだ」と表

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(2020/10/31)