ポルシェ911は、役物でも限定モデルをねらうべし!(くるまのニュース)

【リンク先抜粋】
 さて、ここでは先日ボナムスが開催したオークション、「ザ・ボンモント・セール」に出品された特別な2台のポルシェをクローズアップしてみよう。まずは9月20日にスイスのチェシェレックスでおこなわれたザ・ボンモント・セールに出品された「911」からである。  一見フロントバンパーとボンネットカバーの間にエアインテークが設けられ、リアには巨大なリアウイングが装着されただけの997型911にも見えるが、これこそが997シリーズでハイエンドモデルの一翼を担った「911GT2」だ。  メカニズム面での大きな特徴は、専用開発の3.6リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンで、最高出力は「911ターボ」に対して50ps増の530psまでアップしている。  この50psのエクストラが得られた理由は、911ターボよりも大きな容量のターボチャージャーの採用にある。可変タービンジオメトリーを用いることは911ターボと同じだが、一方で最大過給圧は1.0バールから約1.4バールと0.4バールも高められた。  ノッキング対策としてはエクスパンションインテークと呼ばれる新技術も採用されている。  見る方向によっては過激にも、また意外におとなしくも感じるボディは、もちろん空力的にさらに洗練されている。空気抵抗係数は0.32におさえられ、最高速度は329km/hを記録した。このGT2を購入した多くの者は、300km/hの壁に挑戦したにちがいない。  2008年モデルのこのGT2は、納車以来のすべてのドキュメントを備えるほか、コンディションも素晴らしくよい。なぜならこれまでワンオーナーで、わずかに800kmしか走行していないからだ。まさに奇跡の一台と呼ぶに相応しい出品車といえるだろう。  オークションの結果は、15万-18万スイスフランというエスティメートに対して、13万9285スイスフランで落札。これは邦貨に換算して、約1615万円という数字になる。もちろん日本に上陸し、日本の道を走るまでには、まだまださまざまな経費が必要になるのだが、特別な911を探す人には今後も気になる存在といえる。

続きはこちら

(2020/10/31)