岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 本人を間近に見て感じた「トランプの魔力」(J-CASTニュース)

【リンク先抜粋】
 翌朝、デビーが運転し、2時間ほどでアレンタウンに着いた。私はメディアの取材としてではなく、支持者たちに混じって集会に参加したかった。駐車場からシャトルバスで会場まで移動すると、冷たい雨が降る中、そこには延々と長蛇の列ができていた。開始まであと1時間。会場に入れないかもしれない。  サインを手に立つ係員らしき男性に声をかけると、強い口調で「6フィート(約2メートル)、離れろ!」と怒鳴られた。彼が持っていたのは「バイデン」支持のサインだった。抗議にやってきたのだろう。  シャトルバスではマスク着用を義務付けられた。が、外で待つ人たちの中には、マスクをしていない人が目立った。  コロナ第2波に全米が襲われている今でも、集会に訪れた人たちは、「重症化するのは高齢者など、ごく限られている。過度にあおらずにビジネスや礼拝を再開しなければ、経済苦や鬱から自殺者が増える」と主張。地元のある女性は、「感染拡大を防ぐために、トランプはできる限りのことをした。コロナがたいしたことないと言ったのは、彼が楽観主義だから。彼のそういうところが好きなの」と答える。  デビーも、「コロナが深刻だとトランプに言われなくても、最初から報道で知っていた。マスク着用はトランプや政府に強制されることじゃなくて、1人1人の責任でしょ」と言い切る。  ■「ラストベルト」は今もトランプ支持  集会の列には、日本人グループもいた。州内の宗教イベントに出席するために日本や韓国から300人が訪れ、州内各地のトランプ集会にも駆けつけているという。  トランプ氏を乗せた車が目の前を通り過ぎると、彼をひと目見ようと人々が押し寄せ、大歓声が沸き起こり、「USA!」「4 more years!」の合唱。まるでロックスターのコンサート会場のようだ。  結局、集会が始まっても、私を含む多くの人たちが会場に入れなかった。設置された大きなスクリーンの前に集まり、トランプ氏の姿が映し出されるのを今か今かと待っている。  私が話した限りでは、集まった支持者の多くは地元の人たちだった。アレンタウンは人口約12万人。フィラデルフィア、ピッツバーグに次ぐ州内第3位の都市だ。  この街は、鉄鋼などの工場が次々に閉鎖され、ラストベルト(さびついた工場地帯)となった。もう40年も前の歌だが、ビリー・ジョエルが「アレンタウン」で、失

続きはこちら

(2020/10/31)