坂本勇人「支えられた連覇」V瞬間はガッツポーズ(日刊スポーツ)

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<巨人3-3ヤクルト>◇30日◇東京ドーム 巨人坂本勇人内野手(31)が、リーグ連覇が決まった瞬間、満面の笑みで両手でガッツポーズした。延長10回、ビエイラが無失点。ベンチに戻ると、リーグ連覇を告げるアナウンスが流れた。スタンドから拍手が沸き起こる中、原監督らとベンチ前に飛び出て応えた。引き分けでゲームセットし、原監督と抱擁した。 【写真】10回表を終え、優勝が決まり、ベンチでガッツポーズを見せる坂本 坂本 野球ができる喜びを感じ、多くの方に支えられて達成できた連覇です。 グラウンドを離れ、胸の奥から込み上げてきたのは、野球へのあふれる思いだった。6月、新型コロナウイルスに感染。病室にこもる日々の中、沈み込む心に明かりを照らそうと光を求めた。病室の窓から差し込む太陽の光を全身で浴び、スマートフォンで動画を検索。光る画面を見ながら心を保ったが、気付けば野球の動画に指が動いた。 仲間にも、その思いを伝えた。6月下旬、後輩の小林が左尺骨骨折で離脱。すぐに電話を入れ、自らが通い続ける治療院を紹介した。「お前の力が必要な時が来るから。気持ち、切らしたらあかんぞ」。前半戦は苦しみ、打率は2割台前半。それでも、リーグ連覇のために自分のことより周囲に気を配った。 1回に左前打を放ち、右打者では、プロ野球史上最年少となる2000安打へと残り4とした。次は自身の偉業へのカウントダウンに注目が集まるが、キャプテンの思いは違った。「無観客を経験して、ファンのみなさまの応援が自分たちの力になることをあらためて実感した。日本一になって、恩返ししたいです」と8年ぶりの日本一奪回を誓った。【久保賢吾】

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(2020/10/30)