「バイデン大統領」誕生なら米国のパワー衰え、中国がアジアで覇権 台湾めぐって米中衝突の可能性も(夕刊フジ)

【リンク先抜粋】
 【緊迫する世界】  今回の米大統領選(11月3日投開票)で、最後となるテレビ討論会が22日(日本時間23日)に行われた。ドナルド・トランプ大統領は劣勢を挽回できなかったようだ。討論会直後のCNNの世論調査で、ジョー・バイデン前副大統領は53%、トランプ氏は39%。米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の調査では、全米でバイデン氏が50・7%、トランプ氏は42・8%。激戦州でもバイデン氏が優勢である。  この調子でいけば、バイデン大統領が誕生しそうだが、その場合、米国はどうなるのか?  バイデン氏は、米議会の重鎮中の重鎮であり、ワシントンを知り尽くした米国本来のエリート中のエリートである。バラク・オバマ前政権の副大統領を8年間務めた。  その時の基本姿勢は、軍事よりも外交優先の融和政策を中国などに採った。要するに、バイデン政権は「オバマ政権のリ・ユニオン(再結成)」となろう。「親中」のスーザン・ライス元国連大使や、ジョン・ケリー元国務長官らが、再び政権入りするかもしれない。  そうなれば、4年間続いた破壊の「トランプ王国」は崩壊する。バイデン氏は、古き良き時代の米国、民主主義、国際主義、世界のリーダーの座を取り戻そうと努力するに違いない。  ところが、世界は4年前の世界ではない。「法と秩序が崩壊した大国間競争の時代」に突入している。そこへ押っ取り刀で老人と化したバイデン氏が現れて、「グローバル化」や「自由と民主主義の流布」を訴えても世界は元には戻らない。  ポピュリズムや不法移民、新型コロナウイルスに打ちひしがれている国々は、もう米国には期待しないだろうし、米国にも余力はない。米国は、新型コロナで22万5000人以上の死者を出し、その解決策がみつからないからである。  トランプ氏が破壊した世界を元に戻すことは、ほとんど不可能に近い。  バイデン氏は「トランプ氏が国際秩序を破壊した」と批判し、「法と秩序」のもと、同盟国との関係や多国間の枠組みを重視し、国際社会での米国の指導力を新たなかたちで構築しようとするだろう。  国力の落ちたバイデン氏の米国は同盟国を頼り、さらなる防衛努力を日本など同盟国に求めてくるはずだ。その一方、中国ともロシアとも和解することになろう。  その結果、ロシアや中国、イランなどの権威主義大国が闊歩(かっぽ)し、中国

続きはこちら

(2020/10/30)