「アナウンサーの意見」 少し前まではご法度…“微妙な線”であり“危険な演出”(夕刊フジ)

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 【テレビ用語の基礎知識】  「ニュース23」の小川彩佳キャスターが産休から復帰したことを巡って、いろいろな意見が出ていますね。  ざっくり言うと、代役の山本恵里伽アナが「良かった」ので小川さんの復活に物申している人たちがいるみたいです。僕自身は、小川さんがメインMCという立場で堂々と産休をとって休み、堂々と復帰することは、働く女性たちや少子化問題のことを考えると素晴らしいことなので、復帰を歓迎したいし、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。  ただ、そういう意見が出るのは「山本アナの働きが素晴らしかった」ということなのでしょう。TBSさんはもっと自信を持って自局のアナウンサーを起用すれば良いのに、という気もします。小川さんがどうこうではなく、ちょっと自局のアナウンサーに厳しいなあ、という感想は持ちますね。もっと活躍の場を与えないと、優秀な人がどんどん辞めてしまうよな…という感じがします。  もうひとつ感じるのは、「アナウンサーに意見を言わせる演出」の難しさです。「山本アナは事実を淡々と伝えてくれて良かったのに、小川さんはいろんな意見を言うのに違和感を覚える」といった声もあるようで、少し番組サイドも演出を考えてあげてもいいかもです。  少し前までアナウンサーがニュースに関して意見を言うのはご法度でした。有識者でもないのに私見を述べるのはおこがましい、せめて取材に基づいた実感を述べるべき、という考え方です。ただ、最近はニュース番組で自分の意見をきちんと述べて好感を持たれているアナウンサーも多いですよね。日テレの藤井貴彦アナや、テレ朝の小松靖アナなども「ニュースで意見を言うアナウンサー」として人気を博しています。女性だとフジテレビの三田友梨佳アナは、いつも素晴らしい意見を言うなあと僕も敬服しています。  実は小川さんはキャスターで、局アナではありません。ただ、復帰を報じる記事でも「小川キャスター」ではなく「小川アナ」と書いているメディアも多く、小川さんにはアナウンサーというイメージが強いのでしょう。小川さんが若いから私見を述べることに反発する人もいるのかもですね。難しいですね。  たぶん「キャラ」の問題や、「どのくらいその人の実感として聞こえるか」というのもあるのでしょう。そのくらい「ニュースでアナウンサーが意見を言う」ということはまだ「微妙な線」であり「危険

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(2020/10/30)