南田裕介、JR九州の観光列車「36ぷらす3」乗ってみた(NIKKEI STYLE)
【リンク先抜粋】
■これまでの概念を打ち破る新しい運行・販売スタイル
観光列車は全国のみどりの窓口で指定券が購入できる定期・臨時列車タイプと、JR九州でいうと「ななつ星in九州」「或る列車」のような、時刻表に載らない旅行商品タイプの2つの販売タイプに分かれています。
「36ぷらす3」はこの両方の販売方法をいいとこ取り。旅行商品タイプの列車のように、毎日運転区間を変えながら5日間かけ九州一周コースで走行するものの、全コースまとめての乗車はもちろん、どこか1部の区間、1日だけの利用も可能になっていて、数回に分けて利用し、全コースを完乗するなど、利用方法の選択肢が大きく広がっているのが特徴です。
寝台列車ではないので、好きな宿や夕食を選んで楽しむことができます。ランチ・ディナープラン(旅行商品)は車内食事付きですが、全国のみどりの窓口で販売するグリーン席プランは座席のみの販売なので、ビュッフェでアラカルトメニューを楽しんだり、好きなお弁当を購入したりして、乗車することもできます。
(※1日目木曜日コースは「令和2年7月豪雨」による被災の影響により、取材時点では販売は保留となっていました)
今回の試乗区間は、4日目にあたる大分→博多間の日曜日「青の路」コースを利用しました。
■同型車(787系)に見送られ大分を出発
「36ぷらす3」の787系電車は名門特急「つばめ」の名を受け継ぎ、九州新幹線開業前の1992年、博多~西鹿児島(現・鹿児島中央)を結ぶ列車としてデビュー。JR九州の車両デザインを多く手がけている水戸岡鋭治氏が、初めて手掛けた新型特急電車。
当時約4時間要していた長距離の列車移動でも、快適に過ごせるよう車内設備が充実していました。その後、九州新幹線の開業により活躍の場を移し、現在ではローカル特急に至るまでJR九州のほとんどの路線で走行する、九州で最もなじみのある車両です。今回のプロジェクトでは、このうち1編成が「36ぷらす3」に変身しました。
試乗区間の始発駅、大分駅では、隣のホームに改造前と同じ姿の787系がお出迎え。そこへ「黒い森」をイメージした黒のメタリック塗装で、新車のようにピカピカになった「36ぷらす3」が入線し、並びました。
私が改造前の787系と初めて出合ったとき、JR九州には既にハイパーサルーンという新型車があり、 787系のあまりのカッ