「幼児期のウソ」許すのが正解?注意するのが正解?(ベネッセ 教育情報サイト)
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子どもは4歳くらいになると、いけないことだとわかりつつ、うそをつくようになります。マイナスイメージが強いうそですが、そのこと自体は成長の現れのひとつに他なりません。
うそを言うためには、まず相手が何を考えているかを想像できなくてはなりません。さらに自分がうそを言うことで相手の考えがどう変化するかを見通す力が必要です。「ママは怒った顔をしているな。ここで本当のことを言ったら叱られるだろう。こう言えば、きっと怒りがおさまるはずだ」などと必死に考えを巡らせているのです。しかし、まだまだ未熟ですから、ただ怒られたくないために反射的に否定してしまうことも多いのですが…。
そのように頭を働かせられるのは、裏を返すと、相手の気持ちを想像して思いやりのある言葉をかけたり、行動をとったりすることにもつながります。お母さんが疲れている姿を見て、「ママ、大丈夫?」「がんばってね」などと、いたわりの言葉をかけられるようになるのも、相手の考えや気持ちを想像するようになるからです。とはいっても、幼児期のうそや思いやりはまだまだ自分本意で、「ほめられたい」といった思いから生じやすく、相手の気持ちを正しく想像するところまではいきません。それでも、いろいろな思いや考えを巡らせて、相手のことを考えられるようになったという成長の証ですので、「わが子も賢くなったな」と誇らしく思ってください。