えっ…巧すぎて味方が合わせられない!? 天才ドリブラーが変幻自在の足技オンパレード(ABEMA TIMES)

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 ホームにバサジィ大分を迎えた一戦はまさに“室田祭り”だった。  第1ピリオド(前半)5分に挨拶がわりのボレーシュート。右サイドのキックインからふわりと上がったボールに対して、バックステップでうまく距離を取りつつ、右足を振り切るのではなくミートを狙った優しいボールタッチのシュートが、相手ゴレイロ(GK)の股を通り抜けた。  第2ピリオド(後半)11分は、アシストでゴールを演出。右サイドでボールを受けた室田は、相手の寄せを計算に入れ、股を抜くパスを逆サイドに通して、味方のゴールをアシストしてみせた。対峙したのは、日本代表の仁部屋和弘。同じくドリブラーであり、室田の特徴を熟知している。その相手を手玉に取ったのだ。  そして圧巻は第2ピリオド14分に見せたドリブルだ。左サイドでボールを受けると、対峙する相手が足を出すようにボールをさらし、滑らかなダブルタッチで縦に抜ける動きを見せた。しかし、これは室田の罠だ。  わざと相手に追いつかせるくらいのスピードでボールタッチすることで相手を引きつけながら縦に仕掛け、決死のスライディングでボールを刈り取りにくる相手をいなすように、キックフェイントでゴール方向に向きを変え、最後は自らカットインしてフィニッシュへと持ち込んだ。  ゴールこそならなかったものの、一連の動きはまさに足技のオンパレード。 「かっこいい!!」「室田がすごい!」「戦術室田」「室田の股抜き祭り」「うますぎて味方も合わせられない」  試合を放送したABEMAのコメント欄は、彼の異次元のプレーを形容する文字であふれた。  町田は、ベテラン選手の引退や退団などもあり、一気に世代交代を図るチームである。引退した一人で、解説を務めた横江怜氏は、「ベテランがいないことで、チームを引っ張っていく存在になるという自覚が芽生えている」と、彼の精神的な成長を語っていた。その気概が、まさにピッチに現れているのだろう。  現在28歳。10年前にエスポラーダ北海道でFリーグデビューした当時“やんちゃ小僧”だった彼は、キャリアを重ねるなかで今、町田の大黒柱として異彩を放っている。年々凄みを増す天才ドリブラー。一度見れば、変幻自在の足技に、あなたも虜になるに違いない。 文・川嶋正隆(SAL編集部) 写真/高橋学

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(2020/10/30)