逆転負けロッテ田村涙「苦しいのは分かるけど」監督(日刊スポーツ)

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<ソフトバンク4-3ロッテ>◇29日◇ペイペイドーム 2位死守への貴重な白星が、ロッテから逃げていった。 【写真】益田の暴投に加え捕手・田村が球の行方を見失い、2人が生還サヨナラとなる 1点リードの9回。7試合ぶりに登板の守護神益田が1死二、三塁のピンチを招いた。松田宣へのシンカーが低く抜け、捕手田村が三塁側へ弾く。2者が一気に生還。ベンチは誰も動けない。田村はうつむき立ち上がれない。悔しさに目が潤む。左翼席のファンたちも同じだった。 死球を受けた田村の右手人さし指の爪は、復帰から1カ月たっても青い。「気合ですよ」。勝ち抜くために懸命に投手陣をリードし、バットを振ってきた。井口監督は田村ら選手の努力に敬意を表しつつ「こういう戦いで苦しいのは分かるんですけど、その中で何かを勝ち取らないと」と言葉を絞り出した。西武も敗れたため3位転落は免れたが、1勝が欲しかった。 3連敗だが先発投手は好投を続けている。不振にあえぐ井上も右方向への本塁打を含む2安打と、兆しを見せた。「残り全部マリンなので、なんとかホームでいい調整をして頑張りたいと思います」と井口監督。30日からの楽天3連戦を含め、本拠地ZOZOマリンでの9試合で全日程が終了する。西武も楽天も勢いがある。何が必要か。もがいた1年間の答えを求められる時が来た。【金子真仁】

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(2020/10/29)