荒れる米大統領選で「カオス」到来? ロシア、中国など権威主義国家の台頭も(夕刊フジ)

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 【緊迫する世界】  米大統領選の投開票(11月3日)まで1週間あまり、ドナルド・トランプ大統領の再選が危ない。トランプ氏は負ければ納税問題で法的リスクにさらされ、多額の借金を抱えてしまう可能性が高い。そのため、投開票前後で何をやらかすか分からない。  選挙前から証拠も示さず、「選挙が不正で操作されている」「イカサマが蔓延(まんえん)している」という大統領は史上初だ。トランプ氏の言動は奇想天外で何をしてもおかしくない。  投開票「前」にトランプ氏側が仕掛けるとすれば、海外での戦争勃発、特に台湾海峡をめぐる中国との衝突だ。台湾は、中国にとって核心的利益にあたり、米国には第一列島線の最前線の要地である。それだけに一触即発の可能性が高い。  中国の習近平国家主席は13日、広東省の海軍陸戦隊(海兵隊)を視察し、「全身全霊で戦争に備えよ」と指示した。これをあざ笑うかのように翌14日、米ミサイル駆逐艦「バリー」が台湾海峡を通過した。台湾周辺では、中国軍が演習を行って危機感を強める一方、米国は台湾への武器売却を決めるなどして、てこ入れを強めている。  もし、この時点で台湾海峡をめぐり米中の軍事的衝突があれば、間違いなくトランプ氏勝利になるだろう。米国人は本国の危機となれば、現職大統領を圧倒的に支持する傾向がある。ましてや中国との戦争に米国人はいきり立つに違いない。  投開票「当日」にトランプ氏側が何かをやるとすれば、投票監視のボランティアと称し、銃を携帯する「アーミー・フォー・トランプ」といった連中に投票妨害を行わせることも考えられる。  トランプ氏が投開票当日、一方的に勝利宣言をするかもしれない。今回の選挙は、トランプ支持者の80%が直接投票で、ジョー・バイデン前副大統領支持者の60%が郵便投票とされる。郵便票は遅れて集計されるため、開票当初はトランプ氏がリードしそうだ。その時点で、トランプ氏が「郵便投票は不正が多く信用できない」として勝利宣言をする。  バイデン氏が勝利しても、トランプ氏は「郵便投票に不正があった」と法廷闘争に持ち込むだろう。その判断は最終的に連邦最高裁が判断する。最高裁では、リベラル派判事、ルース・ギンズバーグ氏の後任に、保守派のエイミー・バレット氏が着任する。「保守派6」「リベラル派4」で、トランプ氏が勝つ。  バイデン氏が選出された場合

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(2020/10/29)