中村獅童、勘三郎から受け継いだ「義経千本桜」にすべてをぶつける(産経新聞)

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 11月1日に初日を迎える東京・歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」第4部で、「義経千本桜・川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」の佐藤忠信(ただのぶ)と源九郎狐(げんくろうぎつね)を演じる中村獅童(しどう)(48)が開幕を前に公演への思いを語った。  「初めて歌舞伎座で古典の主役を勤める。しかも三大名作の一つ。歌舞伎の立役(たちやく)で『千本桜』の権太(ごんた)、知盛(とももり)、忠信をやって一人前と言われている」と張り切る獅童。  この2役を勤めるのは、平成15年の「新春浅草歌舞伎」以来17年ぶり。その2年ほど前、平成中村座公演の試演会で一日だけ、初めて勤めた。いずれも、十八代目中村勘三郎から指導を受けたという。  「怒られて、怒られて、もう全然だめ」と当時を振り返る。「当時の台本を久しぶりに開いたら、(勘三郎に)言われたことを忘れないように全部そこに書いてあるんです。今回はその台本をもとに、また勉強し直している」と明かす。  そして「歌舞伎は一生かけて演じることができる。努力すれば30代、40代、50代、60代の忠信がある。お客さまにも人として、歌舞伎俳優としての成長を見届けていただける」と話す。  体力勝負の役どころだが、「48歳の今しかできない演技があると思う。今まで生きてきたことをすべてぶつけるのが僕の仕事。全身全霊でこのお役に当たりたい」と意気込んだ。(水沼啓子)

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(2020/10/29)