日本でニュースにならない、車いすテニス日本人女子選手による4大メジャー初の決勝対決の快挙(VICTORY)

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 2020年10月9日は、日本車いすテニスの歴史において、かつてない足跡を残したメモリアルとして刻まれるべき日となった。テニス4大メジャーであるグランドスラムのローランギャロス(全仏テニス)・車いすテニス女子シングルス決勝の舞台に、上地結衣と大谷桃子が立ち、グランドスラムの決勝で初めて日本人対決が実現したのだ。  エポックメイキングとなったこの出来事を、車いすテニス日本代表ナショナルチーム監督を務める中澤吉裕氏は万感の思いで見つめた。 「本当に信じられないような出来事でしたので、関係者としては嬉しいという言葉を飛び越えて、言葉が見つからないですね。本当に最高の瞬間でした」  中澤氏は、1990年代から車いすテニスの指導者として携わり、車いすテニスのワールドチームカップには2001年のイタリア大会から参戦している。 「20年以上日本のトップ選手を見てきましたが、以前はこう(日本人グランドスラム決勝対決)なるとは思えなかったですね。だんだん日本選手の活躍が大きくなってきて、いつかこうなったらいいな、と思ったりすることは正直ありましたので、ついに来たという喜びが本当にあります」  決勝では、上地(ITF車いすテニスランキング2位、大会時、以下同)が、大谷(10位)を6-2、6-1で破り、ローランギャロス女子シングルスで4回目の優勝を果たした。上地が、バックハンドグランドストロークのラリーを制したうえで、大谷をコートのバックサイドに追い詰め、上地がネットに出てポイントにつなげる形が多く見られた。そして、今回で17回目のグランドスラム決勝を戦った上地が、グランドスラム初の決勝進出を果たした大谷との経験の差を見せつけた。 「日本人同士の決勝は今までになかったので、ちょっと変な緊張感というか、もちろん楽しみではあったんですけど、何かいつも違う感じというのはもちろんあった。ただ、(自分が)やるべきことは決まっている。(大谷は)ローランギャロス初出場で、グランドスラム2回目で、まだまだ優勝させるわけにはいかない、というか。もちろんいい選手だと思いますし、これからもっと伸びてくるであろう選手だとは思いますけど、私もグランドスラムのシングルスで優勝するには時間がかかったので、そう簡単には取らせないという気持ちで入った。それがすごくいい形でプレーに出たと思う」(上地)  一方

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(2020/10/29)