柳田國男の故郷『県の指定文化財がホテルに』“全国初”活用は社会的課題への解決に?(MBSニュース)

【リンク先抜粋】
 「日本民俗学の父」と呼ばれた柳田國男の故郷・兵庫県福崎町で、柳田が少年時代を過ごした県の指定文化財の屋敷がホテルに生まれ変わり、今年11月1日にオープンします。  人口2万人あまりの小さな町・兵庫県福崎町。近年、『妖怪』を使った一風変わった町おこしに取り組んでいます。町のいたるところに「カッパ」や「天狗」の人形があり、観光客らには怖がられながらも愛されているようです。妖怪推しの理由は「日本民俗学の父」と呼ばれる柳田國男の出身地だからです。柳田は全国の妖怪などの言い伝えを文学に昇華したといわれています。  そんな柳田が少年時代に多くの書物と出会った場所が「大庄屋三木家住宅」でした。300年以上の歴史があり、県の重要指定文化財にも指定されているこの建物の一部が、ホテルに生まれ変わりました。その名も「NIPPONIA播磨福崎蔵書の館」です。  全部で5つある客室には、テレビや時計がなく、代わりに日本の伝統文化や妖怪などの本が約500冊並び、柳田國男のように時が経つのも忘れて読書に没頭できます。また、酒蔵を改装したレストランでは、地元産の野菜を使った地産地消がテーマの料理が楽しめます。  ホテルの運営会社によると、県などの指定文化財がホテルに活用されるのは全国初だといいます。指定文化財の維持管理には膨大なコストがかかるため、どう残していくのかが社会的な課題となっていて、ホテルとして活用することで“県などが改修費用を負担することなく文化財が保存できる”というメリットもあるようです。  (ホテル支配人)  「柳田國男先生がここで本を読みふけったということもあって、ゆっくりと本を読んでいただきたい。日常から離れて福崎の良さを感じていただいて、満足して帰っていただきたいなと思っております。本当に価値のある建物ですので、後世に残していくために、町の方と一緒になって盛り上げていきたいなと思っております。」  ホテル「NIPPONIA播磨福崎蔵書の館」は今年11月1日オープンで、大人1泊2万円~4万円。読書の秋にゆっくり本と触れ合う時間を楽しむのもいいかもしれません。

続きはこちら

(2020/10/27)