「劔岳 点の記」「八甲田山」で本物の自然撮影 文化功労者・木村大作さん「富山は僕のふるさと」(北日本新聞)
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芸術文化の向上に顕著な功績を残した人に贈られる文化功労者に、映画「劔岳 点の記」「春を背負って」などの作品で富山の自然にカメラを向けてきた木村大作さん(81)=東京都=が選ばれた。撮影技師と映画監督の二つの仕事で評価されたことに「今までいろんな賞をもらってきたけど、一番うれしい」と語る。
1939年東京都生まれ。58年に東宝の撮影助手となり、60年以上にわたり銀幕の第一線を走り続けてきた。
「映画だけに人生をささげてこられたのは、一緒に仕事をしたいと思える人たちに出会えたから」。恩人として挙げるのは撮影の基本を全て教わったという故黒澤明監督と、「用心棒」など数々の黒澤映画で助監督を務め苦楽を共にしてきた故森谷司郎監督だった。
森谷監督は映画「八甲田山」で木村さんを映像監修に抜擢(ばってき)。足かけ3年に及ぶ過酷な雪山でのロケでは、「本物の自然にこそ人の心を揺さぶるものがある」と実感した。以後、常に雄大な自然を背景に撮影することを信条としてきた。