震災と少子化の影響で定員割れ続く 宮城・南三陸町の志津川高校 県教委の専門委員会「全国募集を積極的に実施」(KHB東日本放送)
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宮城県南三陸町は、志津川高校で定員割れが続いていることを受け、生徒の全国募集を目指しています。
これを受けて検討を進めていた県教育委員会の専門委員会は、県立高校の全国募集を認める内容の意見を取りまとめました。
県立の志津川高校は、南三陸町唯一の高校で、震災と少子化の影響で、定員割れが続いています。
今年度の入学者は56人で、定員120人の5割を切っています。
存続が危ぶまれる中、町では2年前から町内2つの中学校などと協議会を立ち上げて、今年3月に生徒の全国募集などを柱とする構想をまとめ、県の教育委員会に提出しました。
2022年度の新入生から全国募集を始め、最終的には県外から1学年25人前後を受け入れたい考えです。
これを受け、県の教育委員会は、大学教授や中学・高校の教諭らで作る専門委員会を立ち上げ、全国募集の是非について話し合いを行ってきました。
27日の委員会では過去5年間で定員割れした高校は37校と年々増えていることを踏まえ、委員からは「全国募集は定員割れしている学校で行うのが望ましい」との意見が多く出ました。
委員会では「全国募集を積極的に実施する方向で検討を進め、課題を洗い出すため、まずはモデル校で実施する」などという意見を取りまとめました。
専門委員会・田端健人委員長「県外から来てくださるお子さんを3年間しっかり支援していく。その態勢が大事であろうと思います。地域の支援無しにはできないというところです」
県教育委員会は、委員会の意見を11月開かれる審議会に報告し、さらに検討を重ねる予定です。