中天テレビ、放送再免許申請で異例の公聴会/台湾(中央社フォーカス台湾)
【リンク先抜粋】
(台北中央社)電信、通信、放送事業を監督する「国家通信伝播委員会(NCC)」は26日、中天テレビの放送再免許の交付可否を巡る公聴会を開いた。同局は中国寄りとされる旺旺中時メディアグループ(旺中集団)傘下にある。放送再免許に関する公聴会は異例で、午前9時半から同局とNCCによる攻防が繰り広げられ、時間は約8時間半に及んだ。
台湾の放送免許は6年で切れ、同局の期限は12月11日に迫っている。ただ、同局はこれまで報道内容についてNCCから21回処罰を受けていて、過料は1千万台湾元(約3700万円)余りに上っており、報道テレビ局として最多。2018年の高雄市長選の際には、対中融和路線を打ち出す韓国瑜候補(野党・国民党)に関する内容が9割を超えていたことなどがNCCから指摘されている。
NCCは、同局の再免許を認めるかは国家の安全や産業全体の発展、視聴者の権益などに関わる問題だとして、特別に公聴会を実施する方針を決めていた。
26日の公聴会で同局は、処罰を受けた回数が多いのは、台湾の政治的立場や主管機関の姿勢と一定の関わりがあると反論。報道が特定の人物に集中した問題については、今年上半期、大きく改善されたとした。
NCCは12月11日までに最終的な判断を下す見通し。
(蘇思云、陳俊華/編集:楊千慧)